氷見線

氷見線について

氷見線（ひみせん）は、富山県高岡市の高岡駅から富山県氷見市の氷見駅に至るまでのJR西日本が運営する地方交通線です。この路線は、富山湾に沿って走っており、特に美しい景色が楽しめることで知られています。

概要

氷見線は、あいの風とやま鉄道線から分岐し、高岡から氷見へと進行します。高岡駅から能町駅の区間は万葉線高岡軌道線と平行に走っており、伏木駅付近は工業地帯が広がっています。現在、能町駅からは新湊線が分岐しており、貨物列車の運行も行われています。 2015年の北陸新幹線開業に伴い、氷見線の存続について議論が行われましたが、地域自治体とJR西日本による協議の結果、路線は存続し、運行本数も大幅には変更されない方針となりました。

2023年、富山県と沿線自治体が集まり、氷見線と城端線の経営を見直すための会議が開催され、あいの風とやま鉄道がこの路線の運営を引き継ぐ計画が進んでいます。これにより、新型車両の導入や運行本数の増加が見込まれています。

路線データ

• - 運営会社: 西日本旅客鉄道
• - 距離: 高岡駅から氷見駅まで16.5km (営業キロ)
• - 駅数: 全体で8駅（高岡駅を含む）
• - 運行形態: 全線単線、非電化
• - 最高速度: 85km/h

沿線の景観

氷見線は美しい自然に囲まれたルートを走っており、富山湾を望む素晴らしい眺望が特徴です。高岡駅を出発すると、住宅地をぬけながら国道8号をくぐり、能町駅に到着します。その後、万葉線と交差しつつ、工業地帯を通過する経路です。特に、雨晴駅から島尾駅の間では、海岸線沿いを縫うように走行し、立山連峰の壮大な景色を楽しむことができます。

運行形態

旅客列車は定期的に運行されており、基本的に普通列車のみが運行され、1時間おきの便が多いです。特別な観光列車も運行されることがあります。また、氷見線には「忍者ハットリくん列車」として知られるキャラクターラッピングの列車が運行されており、地元の人気スポットでもあります。

歴史

氷見線は1900年に開業以来、数度の延伸や経営方式の変更を経て今日に至ります。最初は中越鉄道によって延伸され、その後、国有化されました。そして、1987年の国鉄分割民営化以降、JR西日本がこの路線を運営することになります。近年は観光列車の運行開始や新型車両の導入など、地域との協力による活性化が進められています。

まとめ

氷見線は、自然の美しさや地元文化を感じながら楽しむことのできる鉄道路線です。氷見地域へのアクセスだけでなく、観光や地域振興にも寄与する存在として、今後の発展に期待が寄せられています。

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