池田市立五月山動物園

池田市立五月山動物園について

池田市立五月山動物園は、大阪府池田市の五月山公園内にある動物園です。1957年4月に開園し、約3000平方メートルの敷地面積を有しています。日本動物園水族館協会に加盟する動物園としては、2番目に小さい動物園として知られています。開園以来、様々な動物たちとの出会いと別れを経験し、地域住民に親しまれる動物園として愛されています。

歴史

1949年より五月山公園の整備が開始され、1957年に動物園が開園しました。開園当初は、宮城県の金華山から移入されたシカが飼育されていました。1967年には、池田市とオーストラリア・タスマニア州のローンセストン市との姉妹都市提携を記念し、ローンセストン市からアカクビワラビーが寄贈されました。

1970年には、日本万国博覧会で披露されたヒツジやワラビーが、都市提携の親善使節としてオーストラリアから寄託されました。1990年には、ローンセストン市からウォンバット3頭が寄贈され、1992年には、オーストラリア国外で初めてとなるウォンバットの繁殖に成功しました。1993年には、日本動物園水族館協会から繁殖表彰を受けています。

2000年には、エミュー、マーラ、ウサギ、モルモットなどの飼育が始まり、ふれあい広場が設けられました。2007年には、ローンセストン市から新たにウォンバット2頭が来園し、ケヅメリクガメの飼育も開始されました。2009年には、園内のウォンバットの様子をライブ映像で公開する「ウォンバットてれび」が始まりました。

2009年には、園内で飼育されていたニホンジカが結核に感染していた疑いが発覚し、一時休園を余儀なくされました。感染が確認されたシカは、全頭処分されました。その後、2010年には、イリュージョニストの引田天功氏からアルパカが寄贈され、2012年には、園内で長年飼育されていたカニクイザルとアカゲザルが死亡しました。

2014年には、ふれあい動物園「五月山ふれあい動物園〈森のパレット〉」が整備され、新たな入場ゲートも設置されました。2017年には、ウォンバット舎とワラビー舎が改修され、ローンセストン市との姉妹都市提携50周年を記念して、タスマニア州の動物園からウォンバット3頭が贈られました。2018年には、ウォンバットをモチーフにしたゆるキャラの名前が公募され、「ウォンちゃん」に決定しました。

2021年には、ウォンバットのワインが32歳となり、オーストラリアの動物園で過去に生存したウォンバットの最高齢と並びました。2022年には33歳となり、ギネス世界記録に認定されました。2022年には、天王寺動物園からアカクビワラビー3頭が新たに仲間入りしました。2023年には、アカクビワラビーの赤ちゃんが誕生しました。2024年には、乃木坂46の与田祐希さんが「池田市ウォンバット応援大使」に任命されました。

施設概要

開園時間: 午前9時15分から午後4時45分まで（ふれあい広場は時間指定あり）
入園料: 無料
餌やり: 約300円
休園日: 毎週火曜日（祝日の場合は翌日）

主な飼育動物

ウォンバット
アカクビワラビー
アルパカ
エミュー
その他

動物園を舞台にした作品

絵本『さつきやま ウォンバット物語』（川田敦子、2007年）

交通アクセス

鉄道: 阪急宝塚本線「池田駅」から徒歩約15分
バス: 阪急バス「五月山公園・大広寺」下車徒歩3分


五月山動物園は、無料で気軽に動物たちと触れ合える場所として、多くの人々に親しまれています。特にウォンバットは、その愛らしい姿から多くのファンを魅了しています。また、動物園内では様々なイベントも開催されており、訪れる人々を楽しませています。

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