浦和美園駅

浦和美園駅について

浦和美園駅は、埼玉県さいたま市緑区に位置する埼玉高速鉄道埼玉スタジアム線の終点です。駅番号はSR26。埼玉高速鉄道の駅の中では唯一の地上駅で、橋上にコンコースがあります。駅のステーションカラーは赤色です。

歴史

2001年3月28日に開業しました。開業当初は浦和市にありましたが、同年5月1日に浦和市、大宮市、与野市の合併によりさいたま市となりました。2003年4月1日にさいたま市が政令指定都市に移行したことで、所在地はさいたま市緑区となりました。

2006年4月には東口がまち開きとなり、2007年3月18日にはICカード「PASMO」が利用可能になりました。2013年9月2日に西口ロータリーが開設され、同年11月1日には西口に路線バスが乗り入れを開始しました。2016年1月9日には改札内にデイリーヤマザキがオープンしました。

2017年2月18日には、浦和東部第二特定土地区画整理事業に伴い、町名地番が変更され、住所が美園四丁目となりました。同年5月1日には副駅名として「浦和美園とともに歩む 埼玉りそな銀行（今秋オープン予定）最寄駅」が設定され、同年11月6日に埼玉りそな銀行浦和中央支店浦和美園出張所が開業したことで、副駅名の「（今秋オープン予定）」の表記は削除されました。2018年3月11日には、駅構内にキャプテン翼の登場人物99人のステンドグラスが設置されました。2019年4月8日には、3番線ホームでホームドアの使用を開始し、平日朝ラッシュ時間帯に3番線が利用されるようになりました。

駅構造

通常は1面2線の島式ホームを使用しますが、2番線ホームの反対側には臨時ホーム（3番線）があり、埼玉スタジアムでイベントが開催される際などに使用されます。ホームには安全のためにホームドアが設置されています。自動改札機は、多客時に対応できるよう全通路が両方向からの通行が可能で、特に3番線ホーム側の自動改札機は、試合開始前は出場のみ、試合終了後は入場のみに設定されるなど、柔軟な運用がされています。

駅構内は、1階に出入口、3番線改札、ホームがあり、2階に1・2番線改札、自動券売機、駅事務室があります。3階には埼玉高速鉄道本社があります。2階から3番線ホームへの直接の行き来はできません。埼玉スタジアム2002でのイベント開催時には、改札前コンコースで物販が行われ、改札外コンコースには浦和レッズのグッズが展示されています。

発車メロディ

埼玉スタジアム2002で浦和レッズの試合が開催される日には、発車メロディとしてクラブの公式応援歌『KEEP ON RISING』が使用されています。1番線は歌唱付きバージョン、2番線はインストゥルメンタルバージョンです。

利用状況

2023年度の1日平均乗車人員は11,665人です。開業当初は利用者が少なかったものの、周辺の商業施設の出店や宅地開発が進むにつれて増加しました。特に埼玉スタジアム2002でイベントが開催される際には、利用者が急増します。

駅周辺

浦和美園駅は、さいたま市が進める土地区画整理事業「みそのウイングシティ」の玄関口であり、埼玉スタジアム2002への最寄り駅として開業しました。開業当初は駅周辺は更地が目立っていましたが、その後、商業施設や住宅地が整備され、賑わいを増しています。

2006年にはイオンモール浦和美園が開業し、周辺には店舗が相次いで出店しました。2013年には西口駅前広場が整備され、2015年には東口駅前に図書館や支所を含む複合施設が開館しました。駅周辺にはコンビニエンスストアも出店しています。

埼玉スタジアム2002へは、駅から徒歩約15分です。駅北側には車両基地があり、その東側にはスタジアムへの遊歩道が整備されています。イベント開催時には、駅からスタジアムへのシャトルバスが運行されます。

順天堂大学医学部付属埼玉国際先進医療センター（仮称）計画

浦和美園駅から北に1kmほどの場所に、順天堂大学の大学院、看護学部、付属病院が建設される計画があります。2027年11月に開院予定で、大学院医学研究科も同時開設される予定です。

西口と東口

西口には、埼玉高速鉄道本社や車両基地があり、国道122号、国道463号、東北自動車道浦和インターチェンジなどが通っています。また、慶應義塾大学浦和共立キャンパス、浦和大学、浦和学院高等学校、青山学院大学系属浦和ルーテル学院小学校・中学校・高等学校、埼玉県立浦和東高等学校、さいたま市立美園中学校、さいたま市緑区役所美園支所・美園公民館、大崎公園などがあります。

東口には、浦和美園駅東口駅前複合公共施設、さいたま市立美園図書館、浦和東警察署浦和美園駅前交番、イオンモール浦和美園、目白大学さいたま岩槻キャンパス、さいたま市立美園小学校、埼玉スタジアム2002公園、埼玉スタジアム2002、しらこばと水上公園（夏期のみバス運行）、ヤマダデンキテックランド浦和美園店、カインズ浦和美園店、浦和美園駅前郵便局、東横イン浦和美園駅東口などがあります。

路線バス

かつては国際興業バスとジャパンタローズが路線バスを運行していましたが、現在は運行されていません。

駅名の由来

駅名は、旧浦和市の「浦和」と、旧美園村の「美園」を組み合わせたものです。駅名決定までの仮称は「浦和大門駅」でした。

ウサギの駅長「ラビたま」

2015年6月7日には、ウサギの「ラビたま駅長」が誕生しました。ラビたまは、調神社のウサギを神の使いとする故事にちなんで、埼玉高速鉄道の社員の提案で誕生しました。名前は一般公募で決定しました。

ラビたまは、週5日程度、駅の巡回や利用客への挨拶などの仕事をしていましたが、2021年12月18日に高齢のため引退しました。引退後は駅員に引き取られ、余生を送っています。

隣の駅

埼玉高速鉄道
埼玉高速鉄道線
東川口駅 (SR 25) - 浦和美園駅 (SR 26)

脚注

注釈
出典
埼玉高速鉄道の1日平均利用客数
埼玉県統計年鑑

関連項目

日本の[[鉄道駅一覧]]
宮内駅（山形鉄道フラワー長井線） - 2010年8月1日より、ウサギの「もっちぃ駅長」と駅員の「ぴーたー」・「てん」が勤務している
卯之町駅（JR四国予讃線） - 2011年1月3日から16日までの期間限定で、ウサギの「つばさ駅長」が勤務していた
名誉駅長

外部リンク

埼玉高速鉄道 浦和美園駅
えすあーるタウン情報 浦和美園 - 埼玉高速鉄道

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