石狩金沢駅

石狩金沢駅 (いしかりかなざわえき) の概要

石狩金沢駅は、北海道石狩郡当別町字金沢に位置していた、北海道旅客鉄道（JR北海道）札沼線（学園都市線）の廃止された駅です。この駅は、地域住民の足として、また貨物輸送の拠点として、その役割を果たしてきました。事務管理コードは▲130206でした。

歴史

1935年（昭和10年）10月3日: 国有鉄道札沼線の石狩当別駅（現在の当別駅） - 浦臼駅間の開通に伴い、一般駅として開業しました。
1944年（昭和19年）7月21日: 第二次世界大戦の激化により、札沼線の石狩当別駅 - 石狩月形駅間が不要不急線に指定され、営業を休止しました。
1946年（昭和21年）12月10日: 札沼線の石狩当別駅 - 浦臼駅間の営業再開に伴い、営業を再開しました。
1949年（昭和24年）6月1日: 日本国有鉄道法施行により、日本国有鉄道（国鉄）に継承されました。
1979年（昭和54年）2月1日: 貨物・荷物扱いが廃止され、駅員無配置駅となり、簡易委託化されました。
1987年（昭和62年）4月1日: 国鉄分割民営化に伴い、北海道旅客鉄道（JR北海道）に継承されました。
1991年（平成3年）3月16日: 札沼線に「学園都市線」の愛称が設定されました。
1996年（平成8年）3月16日: 札沼線（学園都市線）の石狩当別駅 - 新十津川駅間でワンマン運転が開始され、当駅もその対象となりました。
2000年（平成12年）: 札沼線（学園都市線）の桑園駅 - 石狩月形駅間に自動進路制御装置 (PRC) が導入されました。
2020年（令和2年）
4月17日: 新型コロナウイルス感染症（COVID-19）に関する緊急事態宣言により、4月18日から5月6日まで全列車が運休となり、実質的な最終営業日となりました。
5月7日: 北海道医療大学駅 - 新十津川駅間の廃止と共に、石狩金沢駅も廃駅となりました。

駅名の由来

駅名は、所在地の地名「金沢」に、北陸本線の金沢駅との区別のため、旧国名「石狩」を冠したものです。地名の由来には諸説ありますが、いずれも石川県金沢市に由来するとされています。

1. 1890年（明治23年）に金沢出身の松村鉄之助らが入植し、1902年（明治35年）に松村が命名したとする説。
2. 1886年（明治19年）に金沢出身の松村市三郎が入植したことによるという説（当別町の町史で採用）。
3. 樺戸集治監の看守長が、囚人を使って道路を開削した際、出身地の「金沢」と名付けたという説（鉄道省の資料で採用）。

駅構造

廃止時点では、単式ホーム1面1線を有する地上駅でした。石狩当別駅が管理する無人駅で、ヨ3500形を改造した駅舎が設置されていました。

かつては、島式と単式の複合ホーム2面3線を持ち、交換可能な駅でしたが、貨物取扱の廃止と無人化に伴い、単式ホーム1面1線に縮小されました。2020年の廃止時には、ホームの駅名標も撤去されました。

利用状況

駅の利用状況は、時代とともに変動しました。開業当初は多くの利用者がいましたが、徐々に減少していきました。

1950年（昭和25年）：1日平均乗車人員105人
1955年（昭和30年）：1日平均乗車人員122人
1960年（昭和35年）：1日平均乗車人員192人
1965年（昭和40年）：1日平均乗車人員223人
1969年（昭和44年）：1日平均乗車人員133人
2011-2015年（平成23-27年）：乗降人員調査平均「10名以下」
2012-2016年（平成24-28年）：乗車人員平均2.8人
2013-2017年（平成25-29年）：乗車人員平均3.2人
2014-2018年（平成26-30年）：乗車人員平均2.8人、乗降人員調査平均「3名以下」
2015-2019年（平成27-令和元年）：乗車人員平均2.6人

駅周辺

駅前には、旧町立金沢小学校の跡地が分譲され、数軒の民家や肥料工場があります。付近には、新篠津村との境界があり、少し離れた場所には、「北海道ふくろう乃湯リゾート」というキャンプ・温泉施設があります。この施設は、コロナ禍で閉鎖されていた温泉施設「開拓ふくろう乃湯」の跡地に開業しました。

バス路線

当駅の廃止に伴い、代替バス（月形当別線）の最寄停留所は「金沢会館前」となります。

隣の駅

北海道旅客鉄道（JR北海道）

札沼線（学園都市線）

北海道医療大学駅 (G14) - 石狩金沢駅 - 本中小屋駅

脚注

[注釈]

[出典]

[報道発表資料]

[新聞記事]

関連項目

日本の[[鉄道駅]]一覧

外部リンク

石狩金沢｜駅の情報検索（時刻表・バリアフリー）｜駅・鉄道・旅行｜JR北海道- Hokkaido Railway Company

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