立川バス

立川バス株式会社について

立川バス株式会社（たちかわバす）は、東京都立川市に本社を置くバス会社で、小田急グループに属しています。2000年から2018年の間、一部路線がシティバス立川に移管されていましたが、段階を経て再統合し、現在は全路線の運行を行っています。

概要

立川バスは、東京都西部、特に多摩地域において広範な一般路線バスを運行しています。具体的には、立川市、国立市、武蔵村山市、東大和市、昭島市、小平市、国分寺市など北多摩中西部、西多摩東部の福生市、羽村市、瑞穂町へと広がります。また、一部路線は埼玉県の所沢市にも乗り入れています。

主な運行拠点には立川駅、玉川上水駅、国立駅、箱根ケ崎駅、拝島駅、昭島駅、矢川駅などが挙げられます。立川バスは、一般路線の他にも空港連絡バスや高速バスの運行、さらに観光バスや特定輸送業務を行っており、バス総台数は219台（ノンステップ車が200台）となっています。

沿革

立川バスの歴史は1929年に遡ります。この年、前身である立川自動車運輸株式会社が創立されました。初めての路線は、立川（立川駅北口）から宮沢、拝島までの区間と、立川から村山、箱根ケ崎までの区間でした。これが立川バスの始まりとなります。

1937年には五日市鉄道の傘下となり、1940年には南武鉄道に統合されました。これにより、立川自動車運輸は南武鉄道のバス事業の管理も行うようになりましたが、1944年には国有化され、国鉄の一部となりました。

1947年、立川自動車運輸は現在の「立川バス」に社名を変更し、新たなスタートを切ります。同年には奥多摩振興から路線を譲受し、路線の拡充を図りました。貸切バス事業も同年から開始し、1951年からは「サザエさん」のキャラクターを描いた観光バスを運行しますが、著作権問題により1971年には使用中止となりました。

1954年には小田急電鉄の傘下となり、以降は営業域の拡大が進められました。特に1960年代から1970年代にかけては団地造成が進み、団地輸送路線も次々と新設されることになります。

2000年代に入ると多摩都市モノレールの開業に伴い、路線の見直しや分社化が進行しました。2008年には高速バス路線や田中町団地線をシティバス立川に移管し、2018年7月1日にはシティバス立川を吸収合併しました。

営業所と担当路線

立川バスは複数の営業所を持ち、それぞれが特定の路線を担当しています。現在の現行営業所には上水営業所と福生営業所があり、それぞれが多摩地域のコミュニティバスや高頻度運行の一般路線を運営しています。

特に福生営業所では、開設当初から近隣地域のコミュニティバスと空港連絡バスを運行しています。さらに、福生営業所は他の営業所から路線を移管されて拡張が進んでいます。各営業所の担当路線は定期的に見直され、地域のニーズに応じた運行が行われています。

車両について

立川バスは、いすゞや三菱ふそう、日野自動車製のさまざまなバス車両を保有しています。特にノンステップバスやハイブリッドバスの導入にも力を入れており、地域住民の利便性向上に努めています。

また、立川バス独自のラッピングバスやキャラクターとのコラボレーション企画（例：リラックマバス）も行っており、地域のプロモーション活動にも積極的です。


立川バスは、その長い歴史とともに地域交通を支え続け、多摩地域において重要な公共交通手段としての役割を担っています。

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