節婦駅

節婦駅（せっぷえき）

節婦駅は、かつて北海道新冠郡新冠町に位置し、北海道旅客鉄道（JR北海道）日高本線に属していた駅です。電報略号は「セフ」でした。

歴史

• - 1926年（大正15年）12月7日：日高拓殖鉄道の厚賀駅 - 静内駅間延伸に伴い開業。
• - 1927年（昭和2年）8月1日：日高拓殖鉄道が国有化され、国有鉄道に移管。日高線所属駅となる。
• - 1943年（昭和18年）11月1日：線路名が日高本線に改称され、同線の駅となる。
• - 1977年（昭和52年）2月1日：貨物・荷物取扱いを廃止。同時に無人化され、簡易委託駅となる。
• - 1987年（昭和62年）4月1日：国鉄分割民営化に伴い、JR北海道の駅となる。同年中に貨車駅舎に改築。
• - 2015年（平成27年）1月8日：厚賀駅 - 大狩部駅間の高波被害により列車の運行が休止。
• - 2015年（平成27年）2月21日：代行バスの待合場所が駅から駅前道路上のバス停付近に変更。
• - 2021年（令和3年）4月1日：鵡川駅 - 様似駅間の廃止に伴い、廃駅となる。

駅名の由来

駅名は、駅所在地の地名に由来します。地名の語源はアイヌ語ですが、「ポロセプ（ペッ）」(親なる広い川)、「スッセプ」(麓・広い)、「セプ」(広い)など、諸説があり、はっきりとは特定されていません。

駅構造

島式ホーム1面1線の地上駅でした。ホームは線路の南西側（様似方面に向かって右手側）に位置し、転轍機を持たない棒線駅でした。かつては島式ホーム1面2線を有する列車交換可能な駅でしたが、交換設備運用廃止後、駅舎側の1線は側線として残っていました。しかし、1993年（平成5年）3月までに撤去されました。

静内駅が管理する無人駅で、駅舎は構内の南西側に位置しホームに接していました。有人駅時代の駅舎は改築され、車掌車改造の貨車駅舎を経て、ログハウス風の建物に建て替えられました。先代の貨車駅舎は淡緑色に塗られ、駅舎の前には花壇が設置されていました。また、トイレは工事現場用の仮設便所でした。

日高三石駅までしか開業していなかった当時、ほとんどの列車がこの駅で交換していました。

利用状況

乗車人員の推移は以下のとおりです。

※年間の値のみ判明している年については、当該年度の日数で除した値を括弧書きで1日平均欄に示す。
※乗降人員のみが判明している場合は、1/2した値を括弧書きで記した。
※「JR調査」については、当該の年度を最終年とする過去の各調査日における平均である。

当駅についてはバス代行期間が存在するため、一部でバスと列車が別集計となっているほか、各年で集計期間が異なる。

駅周辺

• - 国道235号
• - 静内警察署節婦駐在所
• - 節婦郵便局
• - ひだか漁業協同組合新冠支所
• - 日高軽種馬共同育成公社
• - 新冠町立節婦小学校
• - 道南バス「節婦」停留所

隣の駅

北海道旅客鉄道（JR北海道）

日高本線

大狩部駅 - 節婦駅 - 新冠駅

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