経堂駅

経堂駅 (OH11): 歴史と利便性が融合する駅

経堂駅は、東京都世田谷区経堂二丁目に位置する小田急電鉄小田原線の駅です。駅番号はOH 11で、副駅名として「東京農業大学 最寄駅」という名称も持っています。かつては経堂工場・経堂検車区が併設されていましたが、複々線化事業に伴い、検車区は喜多見に移転し、跡地は「経堂テラスガーデン」として再開発されました。

歴史

経堂駅の開業は1927年（昭和2年）4月1日。小田原線開通と同時に開設され、各駅停車と直通列車が停車する駅としてスタートしました。同年10月15日には急行も停車するようになりましたが、1934年（昭和9年）には急行の停車が廃止され、通過駅となりました。その後、1946年（昭和21年）に準急が新設されると再び停車駅となり、1964年（昭和39年）には快速準急も停車するようになりました。

1998年（平成10年）から高架複々線化事業が始まり、1998年1[[1月1日]]に上り線、2000年6月11日に下り線が高架化されました。2002年（平成14年）には多摩急行が新設され、停車駅に追加。2004年（平成16年）には区間準急も停車するようになり、急行も一部時間帯で停車するようになりました。2016年（平成28年）には平日日中の千代田線直通急行が停車を開始し、2018年（平成30年）には通勤準急と千代田線直通各駅停車が新設され、準急が全列車停車するようになりました。そして、2022年（令和4年）には下り急行が全廃され、急行が終日停車する駅となりました。

駅構造

経堂駅は島式ホーム2面5線を有する高架駅です。上り線にはホームに接しない通過線と、新宿方面上り緩行線左側に留置線が2線あります。発車標はフルカラーLED式で、詳細な案内が可能な駅自動放送も導入されています。

朝晩には当駅が始発・終点となる列車が設定されており、2012年（平成24年）からは上り列車のみ当駅で種別を各停から準急へ変更する列車も夜間に設定されました。2016年（平成28年）のダイヤ改正後は、午前中に当駅へ停車する急行新宿行が特急通過待ちを行うようになりました。

複々線完成後の2018年（平成30年）には、朝ラッシュ時の所要時間が大幅に短縮されました。平日朝には、千代田線方面通勤準急と千代田線方面各停の緩急接続が行われます。全時間帯において、ロマンスカーを除く千代田線方面直通列車は当駅から緩行線を走行します。

高架化前はホーム有効長が短く、10両編成列車は停車できませんでしたが、高架化後は準急や急行が停車するようになり、利便性が向上しました。

駅周辺

経堂駅周辺には学校が多く、通学客の利用も多いです。主な施設としては、経堂テラスガーデン、経堂コルティ、Odakyu OX 経堂店、ピーコックストア、ライフ経堂店、世田谷区立経堂図書館、世田谷区役所 経堂出張所、東京消防庁世田谷消防署 宮の坂出張所、千歳郵便局、経堂駅前郵便局、東京農業大学 世田谷キャンパス、東京農業大学第一高等学校・中等部、東京農業大学稲花小学校、鷗友学園女子中学校・高等学校、恵泉女学園中学校・高等学校、学校法人和光学園和光幼稚園・小学校、日本大学櫻丘高等学校、日本大学文理学部などがあります。

利用状況

2023年度（令和5年度）の1日平均乗降人員は79,305人で、小田急線全70駅中14位となっています。

隣の駅

小田急電鉄 小田原線

■快速急行・□通勤急行: 通過
■急行・□通勤準急（平日朝上りのみ運転）: 下北沢駅 (OH 07) - 経堂駅 (OH 11) - 成城学園前駅 (OH 14)
■準急: 下北沢駅 (OH 07) - 経堂駅 (OH 11) - 千歳船橋駅 (OH 12)
■各駅停車: 豪徳寺駅 (OH 10) - 経堂駅 (OH 11) - 千歳船橋駅 (OH 12)

経堂駅は、歴史と利便性が融合した、地域に根ざした駅として、多くの人に利用されています。

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