能越自動車道

能越自動車道：能登半島の縦貫道路

能越自動車道は、石川県輪島市から富山県砺波市を結ぶ、全長約117キロ[[メートル]]におよぶ高規格幹線道路です。国土交通大臣が指定する高規格幹線道路（一般[[国道]]の自動車専用道路）であり、国道470号に指定されています。東海北陸[[自動車道]]と同様に、高速道路ナンバリングではE41の路線番号が与えられています。

概要と路線

小矢部砺波JCTで東海北陸[[自動車道]]と北陸[[自動車道]]に接続し、能登半島を南北に貫通する重要な交通網を形成しています。現在、小矢部砺波JCTから七尾IC間、および田鶴浜ICからのと里山空港IC間が開通しています。徳田大津JCTから穴水IC間は、かつて能登半島縦貫有料道路の一部でしたが、無料化され、現在は「のと里山海道」の一部となっています。

起終点については、高規格幹線道路としての計画では「砺波市 - 輪島市」とされていますが、国道470号としての指定では「輪島市 - 砺波市」となっており、記述に違いが見られます。小矢部砺波JCTは砺波市と小矢部市の境界に位置しているため、さらに複雑さを増しています。本稿では、第四次全国総合開発計画に基づき、「起点：砺波市、終点：輪島市」として記述します。

国道470号

政令で定められた国道470号の起終点と主な経由地は以下の通りです。

起点：輪島市
終点：砺波市
主要な経由地：七尾市、氷見市、高岡市、富山県西礪波郡福岡町、小矢部市

総延長は70.5kmで、そのうち富山県内が43.8km、石川県内が26.6kmを占めています。

構成道路

能越自動車道は、複数の道路区間によって構成されています。それぞれの特徴を以下にまとめます。

高岡砺波道路: 高岡市から小矢部砺波JCTを結ぶ区間。一部暫定2[[車線]]。
氷見高岡道路: 氷見市から高岡市を結ぶ区間。暫定2[[車線]]。
七尾氷見道路: 七尾市から氷見市を結ぶ区間。2015年に暫定2[[車線]]で全線開通。北陸[[自動車道]]・東海北陸[[自動車道]]と七尾ICを繋ぎ、高岡市と七尾市の間で国道160号と併せてダブルネットワークを形成。
田鶴浜七尾道路: 七尾市内の田鶴浜ICから七尾ICを結ぶ区間。2016年度に事業化され、開通時期は未定。PI手法によるルート選定が特徴。
七尾田鶴浜バイパス: 国道249号バイパスとして整備。能越自動車道の病院西IC - 高田IC間を現道活用予定。
田鶴浜道路: 徳田大津ICから田鶴浜ICを結ぶ区間。かつては有料道路でしたが、2013年に無料化。「のと里山海道」の一部。
穴水道路: のと里山空港ICから穴水ICを結ぶ区間。能登空港へのアクセス道路として機能。
* 輪島道路: 輪島ICからと里山空港ICを結ぶ区間。2023年9月16日に開通。

インターチェンジ・パーキングエリア

能越自動車道には、複数のインターチェンジ（IC）、ジャンクション（JCT）などが設置されています。パーキングエリア（PA）は2ヶ所あり、売店や給油所は設置されていません。

歴史

能越自動車道の建設は、1978年の「のと里山海道」の一部開通から始まり、1987年の第四次全国総合開発計画で事業が決定されました。その後、各区間が段階的に整備され、現在も建設が進められています。2023年9月には輪島道路の一部が開通するなど、着実に完成に向かっています。しかし、2024年1月には能登半島地震の影響により、全線通行止めとなるなど、課題も残っています。

道路管理者

能越自動車道の管理は、富山県道路公社、国土交通省北陸地方整備局（富山河川国道事務所、金沢河川国道事務所）、石川県土木部中能登土木総合事務所などが分担して行っています。

料金

普通車の料金は、小矢部東本線料金所で350円（ETCブースあり、割引制度なし）です。料金徴収期間は2042年6月21日までとなっています。高岡砺波JCTから小矢部東IC間以外は、無料化されています。

交通量

交通量は年々増加傾向にあり、地域経済の活性化に大きく貢献しています。

地理

能越自動車道は、富山県砺波市、小矢部市、高岡市、氷見市、石川県七尾市、羽咋郡志賀町、鳳珠郡穴水町、輪島市を通過します。

接続高速道路

東海北陸[[自動車道]]、北陸[[自動車道]]、のと里山海道と接続しています。

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