エセイサ国際空港

エセイサ国際空港について

エセイサ国際空港（Aeropuerto Internacional de Ezeiza）は、アルゼンチンの首都ブエノスアイレスの南約20kmに位置する、同国最大の国際空港です。地元では、所在地名から「エセイサ空港」と呼ばれることが一般的です。空港は1342ヘクタールという広大な敷地を誇り、ブエノスアイレスへの国際線のほとんどがここを経由します。国内線は主にホルヘ・ニューベリー空港が利用されており、両空港で役割を分担しています。

空港の歴史

正式名称は「ミニストロ・ピスタリーニ国際空港」といい、これは1930年代に建設大臣を務めたファン・ピスタリーニに由来します。ピスタリーニが1935年に国会に提出した空港建設計画は可決されたものの、実際に工事が開始されたのは1945年、彼が副大統領に任命されてからのことでした。この歴史が示すように、空港の建設には長い年月を要しました。

アクセス

空港への鉄道アクセスはなく、最寄りのロカ線のエル・ハグエル駅は、ターミナルビルと滑走路を挟んだ反対側に位置しているため、駅からの移動には路線バス（コレクティーボ）を利用する必要があります。そのため、ブエノスアイレス市内中心部へは、バス（マイクロ）や自動車での移動が一般的です。特にバスは、空港と市街地を結ぶ重要な交通手段となっています。

航空路線

エセイサ国際空港は、南米を中心に、北米、ヨーロッパ、アジア、アフリカ、オセアニアなど、世界中の主要都市への路線を運航しています。貨物輸送も重要な役割を担っており、国際的な物流拠点としての機能も果たしています。

就航都市

国内線

コルドバ
エル・カラファテ
メンドーサ
プエルト・イグアス
ロサリオ
トレレウ

国際線

南アメリカ
ブラジル：サンパウロ、リオデジャネイロ、ベロオリゾンテ、クリチバ、フロリアノポリス、ポルトアレグレ、レシフェ、サルバドール
ペルー：リマ
エクアドル：キト、グアヤキル
ボリビア：ラパス、サンタ・クルス・デ・ラ・シエラ、コチャバンバ
パラグアイ：アスンシオン
ウルグアイ：モンテビデオ、プンタ・デル・エステ
チリ：サンティアゴ
コロンビア：ボゴタ
ベネズエラ：カラカス
中央アメリカ
メキシコ：メキシコシティ、カンクン
キューバ：ハバナ、バラデロ
パナマ：パナマシティ
ドミニカ共和国：プンタカナ
北アメリカ
アメリカ合衆国：アトランタ、ニューヨーク、マイアミ、ダラス、ヒューストン
カナダ：トロント
ヨーロッパ
イギリス：ロンドン
ドイツ：フランクフルト
イタリア：ローマ
スペイン：バルセロナ、マドリッド
フランス：パリ
オランダ：アムステルダム
オセアニア
オーストラリア：シドニー
アフリカ
南アフリカ共和国：ヨハネスブルグ
アジア
トルコ：イスタンブール
カタール：ドーハ
アラブ首長国連邦：ドバイ

2018年の実績

2018年の空港利用者は約1120万人に達しました。この数字は、エセイサ国際空港がブエノスアイレスおよびアルゼンチンにとって、いかに重要な空の玄関口であるかを示しています。

まとめ

エセイサ国際空港は、その歴史、規模、そして多様な路線網から、アルゼンチンにおける重要な交通インフラの一つです。国内外の旅行者にとって、この空港はアルゼンチンへの旅の出発点、あるいは終着点として、日々多くの人々を迎えています。

外部リンク

Aeropuerto Internacional Ezeiza

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