カイロ・ダカール・ハイウェイ

カイロ・ダカール・ハイウェイ

カイロ・ダカール・ハイウェイは、北アフリカの地中海沿岸を東西に結ぶ重要な道路であり、トランス・アフリカ・ハイウェイの1号線に指定されています。エジプトのカイロを起点とし、セネガルのダカールを終点とするこのハイウェイは、全長8,636kmに及びます。

経路

カイロ・ダカール・ハイウェイは、以下の国々を経由します。

エジプト
リビア
チュニジア
アルジェリア
モロッコ
西サハラ
モーリタニア
セネガル

各国の主要都市を経由し、地域経済の発展に貢献しています。具体的な経路は以下の通りです。

エジプト

カイロからアレクサンドリアを経由し、マルサ・マトルーフを経てリビア国境へと至ります。

リビア

エジプト国境からトブルク、ベンガジ、スルト、ミスラタ、トリポリへと進みます。

チュニジア

リビア国境からベンカルダン、スファックス、スースを経由してチュニスへ。その後、ビゼルトを経てアルジェリア国境へと向かいます。

アルジェリア

チュニジア国境からアンナバ、コンスタンティーヌ、エル・ウルマ、セティフ、ボルジ・ブ・アレリジ、ブイラを経由してアルジェに至ります。その後、ブリダ、シュレフ、シディ・ベル・アッベス、トレムセン、マグニアを経てモロッコ国境へ。

モロッコ

アルジェリア国境からEl Aioun Sidi Mellouk、ターザ、フェズ、メクネス、ラバト、カサブランカ、マラケシュ、ティーズニート、ゲルミンを経由します。西サハラ地域はモロッコが実効支配しており、この地域を通過します。

西サハラ

アイウンを経由し、モーリタニア国境へと向かいます。

モーリタニア

西サハラ国境からヌアディブ、ヌアクショットを経由し、ロッソを経てセネガル国境に至ります。

セネガル

モーリタニア国境からロッソ、サン＝ルイを経由し、ティエスを経てダカールが終点となります。

他の道路との接続

カイロ・ダカール・ハイウェイは、他の主要なアフリカのハイウェイと接続しています。

カイロ（エジプト）: カイロ・ケープタウン・ハイウェイ（TAH 4）
トリポリ（リビア）: トリポリ・ケープタウン・ハイウェイ（TAH 3）
アルジェ（アルジェリア）: サハラ砂漠縦貫道路（TAH 2）
ダカール（セネガル）: サヘル横断道路（TAH 5）、西アフリカ沿岸道路（TAH 7）

これらの接続により、アフリカ大陸全体の交通ネットワークにおいて重要な役割を果たしています。

国境の閉鎖

1994年以降、アルジェリアとモロッコの国境は閉鎖されたままとなっています（2023年5月現在）。この状況は、ハイウェイの利用に影響を与えています。

関連項目

アフリカ経済委員会
アフリカ開発銀行
アフリカ連合
アラブ・マグレブ連合
* サハラ砂漠縦貫道路

カイロ・ダカール・ハイウェイは、北アフリカの経済発展と地域統合を促進する上で、不可欠な存在です。

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