カトリック東京大司教区

カトリック東京大司教区

カトリック東京大司教区は、東京都文京区に司教座を置くカトリック教会の大司教区です。東京都と千葉県を管轄区域とし、日本国内で最も多くの信者を抱える教区として知られています。大司教が管理する大司教区であり、東日本のカトリック教区を統括する教会管区としての役割も担っています。

概要

大司教館・教区事務所: 〒112-0014 東京都文京区関口三丁目16番15号
司教座聖堂: 東京カテドラル聖マリア大聖堂（関口教会） - 東京都文京区関口三丁目16番15号
教区長: タルチシオ菊地功大司教
管轄区域: 東京都、千葉県

沿革

カトリック東京大司教区の歴史は、1846年の日本使徒座代理区設立に始まります。以下にその主な沿革を記します。

1846年：日本使徒座代理区が設立され、パリ外国宣教会に委託される。
1876年：日本代理区が日本北緯使徒座代理区と日本南緯使徒座代理区（現在の長崎教区）に分割。北緯代理区は横浜に代理区長館を置き、北海道、東北、関東、中部地方を管轄。
1877年：代理区長館を横浜から東京の築地教会へ移転。
1891年：北海道と東北地方を分離し、新設の函館代理区に委譲（現在の仙台教区）。
1891年：北緯代理区が東京大司教区に昇格。
1912年：富山、石川、福井の3県を新設の新潟使徒座知牧区（現在の新潟教区）に委譲。
1920年：司教座を築地教会から関口教会へ移転。
1922年：愛知、岐阜の2県を新設の名古屋知牧区（現在の名古屋教区）に委譲。
1937年：パリ外国宣教会の手を離れ邦人教区となり、東京都と千葉県以外の地域は新設の横浜教区に委譲。
1945年：関口教会の司教座聖堂が戦災で焼失。神田教会が仮の司教座聖堂となる。
1964年：現在の東京カテドラル聖マリア大聖堂が完成。
2019年：関口教会でカテキスタ任命式が行われ、菊地功大司教により26名のカテキスタが任命。教区指定教会（葛西教会、関町教会、西千葉教会、松原教会、松戸教会）で教区の入門講座が開始。

歴代教区長

日本代理区長

テオドール＝オギュスタン・フォルカード（パリ外国宣教会）1846年 - 1852年
ベルナール・プティジャン（パリ外国宣教会）1866年 - 1876年

北緯代理区長

ピエール・マリー・オズーフ（パリ外国宣教会） - 1891年

司教・大司教（教区長）

初代 - ピエール・マリー・オズーフ（パリ外国宣教会）1891年 - 1906年
2代 - ピエール・ザヴィエ・ミュガビュール（パリ外国宣教会）1906年 - 1910年
3代 - フランソワ・ボンヌ（パリ外国宣教会）1910年 - 1912年
4代 - ジャン・ピエール・レイ（パリ外国宣教会）1912年 - 1927年
5代 - ジャン・アレキシス・シャンボン（パリ外国宣教会）1927年 - 1937年
6代 - ペトロ 土井辰雄 1937年 - 1970年
7代 - ペトロ 白柳誠一 1970年 - 2000年
8代 - ペトロ 岡田武夫 2000年 - 2017年
9代 - タルチシオ 菊地功（神言会） 2017年 -

補佐司教

パウロ 森一弘 1985年 – 2000年
ヤコブ 幸田和生 2005年 – 2018年
アンドレア・レンボ（ミラノ外国宣教会） 2023年 –

現況（2014年12月31日現在）

信徒数：95,115人（人口あたりの信徒率：0.489%）
教会数：小教区76、準小教区3、集会所1

東京教区では、将来の小教区再編成を見据え、近隣の教会が協力して活動を行う宣教協力体を編成しています。教区指定の入門講座を修了することで、東京大司教区のどの小教区でも洗礼を受けることができます。

交通アクセス

東京メトロ有楽町線「護国寺駅」より徒歩10分
東京メトロ有楽町線「江戸川橋駅」より徒歩15分

外部リンク

カトリック東京大司教区
カトリック東京大司教区 (@catholictokyo) - X（旧Twitter）
生涯養成委員会 (@tokyo_catechist) - X（旧Twitter）

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