カビンブリー駅

カビンブリー駅の紹介

カビンブリー駅（カビンブリーえき）は、タイ王国中部プラーチーンブリー県のカビンブリー郡に位置する重要な鉄道駅です。この駅はタイ国有鉄道の東本線に属しており、プラーチーンブリー県内では多くの人々に利用されています。カビンブリー郡の人口は約14万人で、駅はその中心部にあるため、地域の交通の要所となっています。

駅の概要

カビンブリー駅は、東本線の全長の約2/3にあたる地点にあります。駅自体は北向きで、目の前には町の中心があります。運行本数は1日8本、すべて普通列車に限られており、特急や急行、快速列車の運行はありません。これらの列車は4往復され、うち2往復は当駅を始発および終着とします。例えば、クルンテープ駅から当駅までは約161.26kmで運賃は33バーツ（約110円）という格安料金に設定されています。これに対して、日本のJRにおける同じ距離の運賃は約2,940円と、大きな差が生じています。

歴史

この駅の開業は1908年1月24日に遡ります。当初はクルンテープ駅とチャチューンサオ駅の間の58.99km区間が開業しました。その後、1925年1月1日に当駅まで延伸され、初めて終着駅としての機能を持ちました。しかし翌年の1926年11月8日にアランヤプラテート駅まで延長されたため、カビンブリー駅は中間駅の位置付けとなりました。以下は主要な開業日です。

• - 1908年1月24日: クルンテープ駅 - チャチューンサオ駅区間開業
• - 1925年1月1日: チャチューンサオ駅 - カビンブリー駅区間開業
• - 1926年11月8日: カビンブリー駅 - アランヤプラテート駅区間延長

駅構造

カビンブリー駅は、単式ホームを持つ地上駅で、そのホームは駅舎に面しています。特筆すべきは、蒸気機関車時代の名残を今に伝えている給水塔が駅舎の近くに残っている点です。また、駅の東側には転車台が現存し、その上には1911年に製造された蒸気機関車63号機が静態保存されています。これは、地域の鉄道の歴史を物語る貴重な遺産となっています。

駅周辺の施設

カビンブリー駅の周辺には、カビンブリー・バスターミナルが約4kmの距離にあります。このバスターミナルは、さらに多くの交通機関と接続しているため、訪問者にとって非常に便利です。カビンブリー駅はただの交通手段ではなく、地域の文化や歴史を感じることのできる場所でもあります。

参考文献

• - 高田隆雄 『タイ国の蒸気機関車』（エリエイ出版部、1978年）
• - 岡本和之 『タイ鉄道旅行』（めこん、1993年）ISBN 4-8396-0080-5
• - 柿崎一郎 『王国の鉄路 タイ鉄道の歴史』（京都大学学術出版会、2010年）ISBN 978-4-87698-848-8
• - 渡邉乙弘 『タイ国鉄4000キロの旅』（文芸社、2013年）ISBN 978-4-286-13041-5

関連項目

• - タイの鉄道駅一覧
• - タイ国有鉄道東本線

カビンブリー駅は、タイの鉄道網における重要な一端を担い、地域住民や観光客にとって便利な交通手段となっています。

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