キラパジュン
キラパジュン（Quilapayún）は、チリのフォルクローレグループであり、ヌエバ・カンシオン運動の代表的な存在として知られています。
1965年、フリオ・ナムハウセル、フリオ・カラスコ、エドゥアルド・カラスコによって結成されました。グループ名は、チリ先住民マプーチェの言葉で「三人のひげ男」を意味します。チリ大学バルパライソでの最初のコンサートを皮切りに、パトリシオ・カスティージョが加わり、アンデスの音楽をイメージした黒いポンチョを身に着けた衣装をまとうようになりました。その後、フォルクローレの巨匠ビオレータ・パラの息子のアンヘル・パラ、そして1966年からはビクトル・ハラと長く共演することになります。ちなみにキラパジュンの最初のレコード録音はアンヘル・パラ作曲の「民衆」（El Pueblo）でした。
1967年には、創始メンバーのフリオ・ナムハウセルが音楽のあり方における意見の相違からグループを離れ、ギジェルモ・オドーがメンバーに加わります。この年、フランス、イタリア、ソビエト連邦で公演を行いました。1968年にはチリ共産党の青年組織と共同でベトナム戦争反対の歌を作り、民衆の支持を得る一方で、政治路線の違いから創始メンバーのフリオ・カラスコが辞め、エルナン・ゴメスがメンバーとなります。1970年9月には、サルバドール・アジェンデ大統領率いる人民連合を達成したチリの革新勢力と深く結びつきました。日本でも有名な「不屈の民」（El Pueblo unido jamás será vencido）のスペイン語の作詞は、キラパジュンによるものです。
1973年9月11日のチリ・クーデターの際、ヨーロッパ公演中だったキラパジュンはフランスに亡命します。フランスを拠点にレコード録音やコンサート活動を精力的に行い、日本を含め、海外公演を盛んに行いました。若い世代のアーティストが合流し、メンバーも増えました。安全が確保された1988年にチリに戻り、1989年よりチリでの音楽活動を再開。1990年にチリは民主化されました。長きにわたる亡命生活の影響で、チリとフランスのグループに分かれ始め、どちらも"Quilapayún"と称したため、名称使用の問題などで裁判で争われる事態となりました。2007年12月5日、フランスの高等裁判所がフランスのグループ、いわゆる「キラパジュン・フランシア」（Quilapayún-Francia）による"Quilapayún"の名称の使用を禁止する判決を下しましたが、フランスのグループはいまだに公式サイトで使用しています。
以下に2003年以降の主要メンバーと拡大グループ、そしてキラパジュン・フランシアのメンバーを記載します。
主要グループ
カルロス・ケサダ (Carlos Quezada): パーカッション、ボーカル
エドゥアルド・カラスコ (Eduardo Carrasco): ケーナ、サンポーニャ、ボーカル
エルナン・ゴメス (Hernán Gómez): ギター、チャランゴ、ボーカル
ルベン・エスクデーロ (Rubén Escudero): ギター、チャランゴ、ボーカル
ウーゴ・ラゴス (Hugo Lagos): ギター、チャランゴ、その他の楽器、ボーカル
ギジェルモ・ガルシア (Guillermo García): ギター、パーカッション、ボーカル
リカルド・ベネガス (Ricardo Venegas): ギター、ケーナ、ボーカル
拡大グループ
イスマエル・オドー (Ismael Oddó): ギター、ボーカル
セバスティアン・ケサダ (Sebastián Quezada): パーカッション、ボーカル
リカルド・ベネガス・フニオル (Ricardo Venegas Junior): ボーカル
フェルナンド・カラスコ (Fernando Carrasco (el Huaso)): ボーカル、ギター、チャランゴ
キラパジュン・フランシア (Quilapayún-Francia)
パトリシオ・ワング (Patricio Wang): ギター、キーボード、サンポーニャ、ボーカル
ロドルフォ・パラダ (Rodolfo Parada): ギター、サンポーニャ、パーカッション、ボーカル
パトリシオ・カスティージョ (Patricio Castillo): ベース、ケーナ、パーカッション
アルバロ・ピント (Álvaro Pinto): ケーナ、サンポーニャ、オーボエ、ギター、チャランゴ、キーボード
マリオ・コントレアス (Mario Contreras): ギター、キーボード、サンポーニャ、パーカッション、ボーカル
過去には、フリア・カラスコ、フリオ・ナムハウセル、ギジェルモ・オドー、ダニエル・バジャダレスなどがメンバーとして在籍していました。
民衆 (El Pueblo)
ベンセレーモス (Venceremos)
不屈の民 (El Pueblo unido jamás será vencido)
ゲバラのエレジー (Elegía al Che Guevara)
(スタジオ・アルバム、ライブ・アルバム、コンピレーション・アルバムのリストは省略)
詳細なディスコグラフィーは、関連ウェブサイトなどで確認できます。
概要
1965年、フリオ・ナムハウセル、フリオ・カラスコ、エドゥアルド・カラスコによって結成されました。グループ名は、チリ先住民マプーチェの言葉で「三人のひげ男」を意味します。チリ大学バルパライソでの最初のコンサートを皮切りに、パトリシオ・カスティージョが加わり、アンデスの音楽をイメージした黒いポンチョを身に着けた衣装をまとうようになりました。その後、フォルクローレの巨匠ビオレータ・パラの息子のアンヘル・パラ、そして1966年からはビクトル・ハラと長く共演することになります。ちなみにキラパジュンの最初のレコード録音はアンヘル・パラ作曲の「民衆」（El Pueblo）でした。
1967年には、創始メンバーのフリオ・ナムハウセルが音楽のあり方における意見の相違からグループを離れ、ギジェルモ・オドーがメンバーに加わります。この年、フランス、イタリア、ソビエト連邦で公演を行いました。1968年にはチリ共産党の青年組織と共同でベトナム戦争反対の歌を作り、民衆の支持を得る一方で、政治路線の違いから創始メンバーのフリオ・カラスコが辞め、エルナン・ゴメスがメンバーとなります。1970年9月には、サルバドール・アジェンデ大統領率いる人民連合を達成したチリの革新勢力と深く結びつきました。日本でも有名な「不屈の民」（El Pueblo unido jamás será vencido）のスペイン語の作詞は、キラパジュンによるものです。
1973年9月11日のチリ・クーデターの際、ヨーロッパ公演中だったキラパジュンはフランスに亡命します。フランスを拠点にレコード録音やコンサート活動を精力的に行い、日本を含め、海外公演を盛んに行いました。若い世代のアーティストが合流し、メンバーも増えました。安全が確保された1988年にチリに戻り、1989年よりチリでの音楽活動を再開。1990年にチリは民主化されました。長きにわたる亡命生活の影響で、チリとフランスのグループに分かれ始め、どちらも"Quilapayún"と称したため、名称使用の問題などで裁判で争われる事態となりました。2007年12月5日、フランスの高等裁判所がフランスのグループ、いわゆる「キラパジュン・フランシア」（Quilapayún-Francia）による"Quilapayún"の名称の使用を禁止する判決を下しましたが、フランスのグループはいまだに公式サイトで使用しています。
メンバー
以下に2003年以降の主要メンバーと拡大グループ、そしてキラパジュン・フランシアのメンバーを記載します。
主要グループ
カルロス・ケサダ (Carlos Quezada): パーカッション、ボーカル
エドゥアルド・カラスコ (Eduardo Carrasco): ケーナ、サンポーニャ、ボーカル
エルナン・ゴメス (Hernán Gómez): ギター、チャランゴ、ボーカル
ルベン・エスクデーロ (Rubén Escudero): ギター、チャランゴ、ボーカル
ウーゴ・ラゴス (Hugo Lagos): ギター、チャランゴ、その他の楽器、ボーカル
ギジェルモ・ガルシア (Guillermo García): ギター、パーカッション、ボーカル
リカルド・ベネガス (Ricardo Venegas): ギター、ケーナ、ボーカル
拡大グループ
イスマエル・オドー (Ismael Oddó): ギター、ボーカル
セバスティアン・ケサダ (Sebastián Quezada): パーカッション、ボーカル
リカルド・ベネガス・フニオル (Ricardo Venegas Junior): ボーカル
フェルナンド・カラスコ (Fernando Carrasco (el Huaso)): ボーカル、ギター、チャランゴ
キラパジュン・フランシア (Quilapayún-Francia)
パトリシオ・ワング (Patricio Wang): ギター、キーボード、サンポーニャ、ボーカル
ロドルフォ・パラダ (Rodolfo Parada): ギター、サンポーニャ、パーカッション、ボーカル
パトリシオ・カスティージョ (Patricio Castillo): ベース、ケーナ、パーカッション
アルバロ・ピント (Álvaro Pinto): ケーナ、サンポーニャ、オーボエ、ギター、チャランゴ、キーボード
マリオ・コントレアス (Mario Contreras): ギター、キーボード、サンポーニャ、パーカッション、ボーカル
過去には、フリア・カラスコ、フリオ・ナムハウセル、ギジェルモ・オドー、ダニエル・バジャダレスなどがメンバーとして在籍していました。
代表曲
民衆 (El Pueblo)
ベンセレーモス (Venceremos)
不屈の民 (El Pueblo unido jamás será vencido)
ゲバラのエレジー (Elegía al Che Guevara)
ディスコグラフィー
(スタジオ・アルバム、ライブ・アルバム、コンピレーション・アルバムのリストは省略)
詳細なディスコグラフィーは、関連ウェブサイトなどで確認できます。
もう一度検索
【記事の利用について】
タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。
【リンクついて】
リンクフリーです。