クラウス・ニーヅビーズ

クラウス・ニーヅビーズ：輝けるモータースポーツ人生とジャーナリストとしての現在

クラウス・ニーヅビーズは、1951年2月24日、ドイツのドルトムントに生まれ、モータースポーツ界に大きな足跡を残したレーシングドライバーです。現在は第一線から退き、モータージャーナリストとして活躍しています。

ニーヅビーズのキャリアは1977年、欧州フォーミュラ・ルノーからスタートしました。その後、1978年には欧州F3選手権に挑戦し、経験を積んでいきます。そして1979年、彼は欧州ツーリングカー選手権(ETC)にザクスピードから参戦。本格的なツーリングカーレースの世界へと足を踏み入れました。

翌年からは活動拠点をドイツ国内に移し、DRM(ドイツレーシングカー選手権)に参戦。そして1985年、DRMから生まれ変わったDTM(ドイツツーリングカー選手権)の舞台に、フォード・シエラを駆って登場します。この年、アヴスでのレースで優勝の栄冠を手にしました。翌1986年も優勝を飾り、シリーズ6位という好成績を収めました。

1987年は、[世界ツーリングカー選手権]とDTMの両方に参戦。ル・マン24時間レース優勝者であるクラウス・ルートヴィッヒとペアを組み、フォード・シエラでレースに挑みました。特に日本で行われた最終戦インターTECでは優勝を果たし、この年だけで4勝を挙げました。しかし、車両規定違反により2レースで失格となり、シリーズチャンピオンはBMWのロベルト・ラヴァーリアに1ポイント差で惜しくも逃しました。この1987年のWTCは、BMWとフォード間の車両規定をめぐる争いが激しく、ラヴァーリア自身も1レースで失格となるなど、波乱のシーズンでした。

1981年から1987年にかけては、WTCや[スポーツカー世界選手権]にもスポット参戦。ザクスピード、ヨースト・レーシング、クレマー・レーシングといったドイツの名門チームで、フォードやポルシェなどのマシンをドライブしました。

1988年から再びDTMに参戦したニーヅビーズは、1989年にはタイトル争いを展開しますが、再びラヴァーリアに阻まれ2位に終わりました。また、1988年から1990年にかけてはインターTECに3年連続で参戦。1989年にはアラン・モファットとペアを組み優勝、インターTEC3連覇を達成するなど輝かしい成績を残しました。1985年から1998年まで開催されたインターTECにおいて、ニーヅビーズの優勝回数は星野一義に次いで2番目に多いという記録も残しています（ただし、JTCCに移行前のインターTECに限れば、星野を上回っています）。

1991年までDTMへの参戦を続けましたが、以前のような好成績は残せませんでした。3年間のブランクの後、1995年からDTMの後継シリーズであるSTW(ドイツ・スーパーツーリング選手権)に参戦。アルミン・ハーネと共にホンダ・アコードをドライブし、1996年には数回表彰台に上がりシリーズ8位を獲得しました。その後、アウディ・A4、オペル・ベクトラなどをドライブしましたが、1998年をもって第一線を退きました。

第一線から退いた後も、ニーヅビーズはモータージャーナリストとして精力的に活動しています。また、フォルクスワーゲンのワークスチームなどからニュルブルクリンク24時間レースにも2016年まで参戦するなど、モータースポーツ界への貢献を続けています。彼の長く輝かしいキャリアは、多くのレーシングドライバーにとって大きな刺激と憧れの的となっていることは間違いありません。彼のモータースポーツへの情熱は、今もなお多くの人々に影響を与え続けているのです。

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