ケン・パテラ

ケン・パテラについて

ケン・パテラ（本名：Kenneth Wayne Patera）は、1942年11月6日にアメリカ、オレゴン州ポートランドで生まれた元プロレスラーであり、オリンピック重量挙げ選手としての経歴を持つパワーファイターです。彼はNWA、AWA、WWFといった主要なプロレス団体で数々の輝かしい業績を残し、特に1970年代から80年代にかけてその名が知られるようになりました。

初期の経歴

1960年代から1970年代初頭にかけて、パテラは重量挙げの選手として活動していました。1972年のミュンヘンオリンピックでは、アメリカ代表として出場を果たします。その後、レスリングの経験も活かしながら、プロレスラーへの転身を決意し、AWAのバーン・ガニアにスカウトされる形でリングに上がります。彼の同期には、リック・フレアーやコシロ・バジリといった名レスラーがいます。

1973年1月、パテラは国際プロレスで日本に初来日。ミスター珍や稲妻二郎といった若手選手と対し、そのパワーを見せつけました。以降もアスリートとしての強さをアピールし、各地を転戦しました。1974年にはテキサス州でNWAアメリカン・タッグ王座を獲得するなど、着実に実績を重ねていきます。

ヒールへの転向

パテラはその後、髪を金髪に染めてヒールに転向し、中南部のNWAトライステート地区で名を馳せました。1976年にはUSタッグ王座を獲得し、以降もWWWFに進出。1977年1月にはブルーノ・サンマルチノのWWWFヘビー級王座に挑戦するなど、次第に注目を集めるレスラーとなります。また、同年10月には全日本プロレスに来日し、名レスラーたちと対峙しました。

1980年にはWWFに移籍し、同年4月にはインターコンチネンタル・ヘビー級王座を手にしました。この時期、彼はNWA圏にも参戦し、名だたるレスラーたちと抗争を繰り広げることになります。パテラは1980年9月にも新日本プロレスへの来日を果たし、アントニオ猪木との激闘が話題となりました。

AWAと再評価

1982年にはAWAに復帰し、ボビー・ダンカンとタッグを組み、AWA世界王座争いを繰り広げました。当時、AWAで注目を浴びていたハルク・ホーガンやアンドレ・ザ・ジャイアントとの抗争も展開。1983年にはザ・シークスに加入し、新しいギミックを与えられるとともにAWAタッグ王座も獲得します。しかし、1984年ごろからパテラの活動は徐々に落ち着きを見せ、1988年にはWWFを離れます。

最晩年と復帰

その後もインディー団体での活動や古巣のAWAでの試合を重ね、多様なスタイルで新たな挑戦を続けました。1990年代にはさらなるスポット参戦を行い、2011年には久々に公の場に姿を見せ、過去を振り返るような時間を持ちました。

得意技と獲得タイトル

パテラの得意技としては、スピニング・フルネルソン、ベアハッグ、エルボー・ドロップ等があります。彼はNWAアメリカン・ヘビー級王座やWWFインターコンチネンタル・ヘビー級王座などの数々のタイトルを獲得し、プロレスリング界において確固たる地位を築きました。彼のプロレスキャリアは、多大な影響を与えた多くのファンにとって、今もなお語り継がれています。

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