ゴールドグラブ賞受賞者一覧 (外野手)

ローリングス・ゴールドグラブ賞について

ローリングス・ゴールドグラブ賞は、メジャーリーグベースボール(MLB)において、守備において最も優れた選手を表彰する賞です。1957年に、野球用品メーカーのローリングス社によって創設されました。

選考方法

ゴールドグラブ賞は、ナショナルリーグとアメリカンリーグの各リーグから、各ポジションにつき1人ずつ選出されます。選考は、各チームの監督とコーチによる投票で行われ、自分のチームの選手に投票することはできません。投票によって選ばれた選手が、その年のゴールドグラブ賞受賞者として表彰されます。

1957年の初年度のみ、各ポジションから両リーグで1人ずつ選出されましたが、1958年以降は両リーグから各1人（外野手は3人）が選出されるようになりました。2010年までは、外野手は3名が選出されていましたが、2011年からは左翼手、中堅手、右翼手それぞれから1名が選出されるように変更されました。この変更は、特定のポジション（主に右翼手）から複数の選手が選ばれることが多かったため、ポジション間の公平性を保つために行われました。1985年と2007年には、3位同票により外野手が4人選出されています。

受賞者の記録

ボビー・ボンズとバリー・ボンズは、親子でゴールドグラブ賞を受賞した唯一の例です。ロベルト・クレメンテとウィリー・メイズは、ナショナルリーグ最多となる12回の受賞を果たしており、両者とも12年連続で受賞しています。アンドリュー・ジョーンズは10回の受賞でこれに次いでいます。アメリカンリーグでは、ケン・グリフィー・ジュニア、アル・ケーライン、イチローの3名が10回受賞しています。グリフィーとイチローは10年連続で受賞しています。トリー・ハンターは9回の受賞を記録しています。

ダリン・アースタッドは、外野手として2000年と2002年に受賞した後、2004年には一塁手としてゴールドグラブ賞を受賞しました。内野手と外野手の両方でゴールドグラブ賞を獲得した唯一の選手です。

シーズン無失策の記録

これまで、シーズンを通して無失策で守備率1.000を記録した選手は18人います。ミッキー・スタンリー（1968年、1970年）とニック・マーケイキス（2011年、2014年）は、2度無失策を記録しています。

ジョー・ルディは、1975年に44試合に外野手として出場したのみでゴールドグラブ賞を受賞しましたが、そのシーズンは一塁手としても91試合に出場しています。

各記録について

外野手ゴールドグラブ賞受賞者の最多刺殺記録は、ドウェイン・マーフィーが1980年に記録した507回です。アメリカンリーグでは、アンドリュー・ジョーンズが1999年に記録した493回が最多となっています。最多補殺記録は、ロベルト・クレメンテが1961年に記録した27回、最多併殺記録は、デーブ・パーカーが1977年に記録した9回です。

ローリングス・ゴールドグラブ賞は、長年にわたり、MLBにおける最高の守備力を誇る選手たちを称え続けています。

もう一度検索