ジェシー・リッチ

ジェシー・アレン・リッチ（Jesse Allen Litsch, 1985年3月9日 - ）は、アメリカ合衆国フロリダ州ピネラスパーク出身の元プロ野球選手（投手）。右投右打。

経歴

幼少期は、タンパベイ・デビルレイズ（現レイズ）が運営する野球クラブに所属し、トロピカーナ・フィールドでバットボーイを務めていた。

サウスフロリダ大学に進学後、2004年のMLBドラフト24巡目（全体717位）でトロント・ブルージェイズから指名を受け、プロ入り。

2007年5月15日、ボルチモア・オリオールズ戦でメジャーデビュー。8回2/3を1失点に抑える好投で初登板初勝利を飾る。その後、一時マイナー降格を経験するも、A.J.バーネットの故障に伴い7月に再昇格。以降は先発ローテーションに定着し、最終的に20試合に先発して7勝9敗、防御率3.81の成績を残した。シーズンオフには、バーノン・ウェルズと共にトロント市内の子供たちを対象としたチャリティー活動を行った。

2008年は開幕からローテーション入りを果たし、5月24日のカンザスシティ・ロイヤルズ戦でメジャー初完封を記録。6月、7月は調子を落とし一時マイナー降格も経験したが、8月に復帰してからは防御率1.94と好調を維持。最終的に29試合に登板し、176イニングを投げて初の二桁勝利となる13勝を挙げた。これは、エースのロイ・ハラデイ、バーネットに次いでチーム3位の成績であった。

2009年は、ロイ・ハラデイに次ぐ先発ローテーション2番手として開幕を迎える。しかし、シーズン2度目の登板となった4月13日のミネソタ・ツインズ戦で肘を痛め途中降板。そのまま故障者リスト（DL）入りし、6月にはトミー・ジョン手術を受け、シーズンを終えた。

2010年は、トミー・ジョン手術からの復帰を目指すも、防御率5.79と本来の力を発揮できず。さらに、腰の手術のためにシーズン途中で登板を終える。

2012年は、右肩の故障に苦しみ、登板機会を得られなかった。オフに戦力外となり、FAとなった。

2014年8月21日、現役引退を表明。

選手としての特徴

制球力を武器に、打たせて取るピッチングスタイルが持ち味。奪三振率は高くないが、与四球も少ない。2008年には、4月から5月にかけて38回2/3連続無四球の球団新記録を樹立した（従来の記録はジミー・キーの34回1/3）。

得意球はカッターで、2008年は全投球に占めるカッターの割合が43.4%に達し、メジャーリーグで規定投球回数に到達した投手の中では最も高かった。その他には、スライダー、カーブ、チェンジアップを投げる。

年度別投手成績

2011年度シーズン終了時


各年度の太字はリーグ最高

脚注

外部リンク

選手の通算成績と情報 MLB
ESPN
Baseball-Reference
Fangraphs
The Baseball Cube
Baseball-Reference (Register)

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