スカイ号

弘南バスの高速バス「スカイ号」と「パンダ号」

弘南バスが運行する「スカイ号」と「パンダ号」は、東京都台東区上野と青森県青森市、五所川原市などを結ぶ高速バスです。本稿では、昼行便の「スカイ号」、夜行便の「パンダ号」とその派生路線である「パンダ号東京新宿線」と「パンダ号八戸線」について詳しく解説します。

概要

スカイ号

「スカイ号」は、上野駅前と青森駅前を結ぶ昼行便です。以前は「青森上野号」という名称で運行されていましたが、2010年9月23日出発便より「スカイ号」に改称されました。かつて運行されていた「スカイターン号」で好評だった格安往復割引運賃が設定されていましたが、「スカイターン号」の廃止に伴い、弘前バスターミナル経由の経路に変更されました。競合他社が昼行便を運行していないため、昼行便としては唯一の存在です。
2022年1[[2月1日]]より「パンダ号スカイ線」に改称しました。

パンダ号

「パンダ号」は、上野駅前と青森駅前を結ぶ夜行便です。旅行会社主催のツアーバスに対抗するため、低コストな貸切バス車両で運行されています。2006年7月には、東日本フェリーと連携した高速バスとフェリーのセット乗車券が発売されましたが、高速船の運行休止により一時廃止。その後、2009年2月に津軽海峡フェリーとのセット乗車券として再発売されました。2014年3月1日からは、かつてツアーバスとして運行されていた「アップル号」が「パンダ号東京新宿線」に改称され、本項でも合わせて解説します。

パンダ号（八戸線）

「パンダ号（八戸線）」は、以前「えんぶり号」として運行されていた路線をリニューアルしたものです。青森駅前と八戸駅を起点とし、上野駅前までを結びます。

担当営業所

各路線の担当営業所は以下の通りです。

スカイ号: 弘前営業所（以前は青森営業所）
パンダ号:
上野線：青森営業所、弘前営業所（以前は黒石営業所も担当）
東京新宿線：五所川原営業所、弘前営業所

運行経路

各路線とも、佐野SA、那須高原SA、国見SA、紫波SAで休憩を取ります。また、下りパンダ号上野線のみ阿闍羅PAでもトイレ休憩があります。バスタ新宿 - 東京駅間、弘前BT - 青森・五所川原駅間、パンダ号八戸線の青森県内区間のみの利用はできません。

パンダ号・パンダ号スカイ線（上野線）

上野駅 - 首都高速道路 - 東北自動車道 - 大鰐弘前IC - 国道7号 - 弘前バスターミナル - 国道7号 - 浪岡IC - 東北自動車道 - 青森中央IC - 青森駅 - 青森港フェリーターミナル

青森港フェリーターミナルは、パンダ号の一部の便のみ発着し、上野・函館きっぷ利用者のみが利用可能です。

パンダ号東京新宿線

バスタ新宿 - バスターミナル東京八重洲 - 首都高速道路 - 東北自動車道 - 大鰐弘前IC - 国道7号 - 国道339号 - 国道101号 - 国道339号 - 五所川原駅

パンダ号八戸線

上野駅 - 首都高速道路 - 東北自動車道 - 本八戸駅北口高速バスのりば - 八戸駅東口 - 北里大学前 - 十和田市まちなか交通広場 - 七戸十和田駅北口 - 野辺地駅前 - 平内町体育館 - 青森駅前

運行回数

各路線の1日あたりの運行回数は以下の通りです。

スカイ号: 1往復
パンダ号:
上野線：2往復
新宿線：1往復
八戸線：季節便1往復

運賃

運賃は時期によって変動します。2016年1[[2月1日]]からの運賃は以下の通りです。

冬・春・夏休み以外の月曜日 - 木曜日: 大人片道4,000円
冬・春・夏休み明けの月曜日 - 木曜日：5,000円
通常期の土曜日：5,500円
準繁忙期（金曜日・日曜日、冬・春・夏休み期間の月曜日 - 木曜日）:6,000円
繁忙期（年末年始、ゴールデンウィーク、夏休み期間、3連休の前日など）:6,500円
超繁忙期（青森ねぶた開催期間の8月2日 - 7日）：7,000円

歴史

2005年
3月1日：青森上野号運行開始
10月15日：2枚綴り回数券新設
1[[2月1日]]：パンダ号運行開始
2006年
7月21日：パンダ号の起終点を青森港フェリーターミナルに変更。パンダ号・フェリーセット乗車券を新設。
9月2日：スカイターン号の廃止に伴い、青森上野号を弘前バスターミナル経由に変更。
2007年
9月1日：上野・函館きっぷ新設
1[[2月1日]]：パンダ号を1往復増便、1日2往復とする。
2008年
10月1日：乗車時に配布していたサービス券を廃止。
10月31日：高速船の廃止に伴い、青森駅前 - 青森港フェリーターミナル間を廃止。上野・函館きっぷの発売も中止。
11月1日：インターネット予約開始
1[[2月1日]]：無料券の使用を廃止。
2009年
2月1日：青森駅前 - 青森港フェリーターミナル間の運行及び上野・函館きっぷの発売再開。
2010年
9月23日：「青森上野号」を「スカイ号」へ改称、運賃値下げ、アベックシニアシート運賃を新設。「パンダ号」も運賃値下げ、女性専用車を新設。
2011年
6月3日：えんぶり号（当時）運行開始
2014年
1月31日：回数券の発売終了。
3月1日：運賃値上げ、「パンダ号」ペア割引廃止。「パンダ号東京新宿線」の運行開始。
2015年
3月13日：準繁忙期運賃設定。
2016年
4月4日：「パンダ号東京新宿線」の新宿地区の乗り場をバスタ新宿に変更。
4月18日：えんぶり号（当時）が多客期のみの季節運行に変更。
5月10日：「パンダ号東京新宿線」の到着便もバスタ新宿に乗り入れ。
1[[2月1日]]：カレンダー運賃に変更。
2020年
4月10日：新型コロナウイルス感染拡大の影響により、「スカイ号」が運休
4月16日：「パンダ号」（上野線・新宿線とも）が運休
5月31日：「パンダ号」（上野線・新宿線とも）が運行再開。
7月17日：スカイ号とパンダ号上野線第2便の運行再開
2021年
7月：「えんぶり号」を「パンダ号（八戸線）」と名称変更。
2022年
7月21日：「パンダ号（八戸線）」が十和田市まちなか交通広場に停車開始。
9月27日：「パンダ号（新宿線）」がバスターミナル東京八重洲に乗り入れ開始。
1[[2月1日]]：「スカイ号」が「パンダ号スカイ線」に改称。
2024年
1[[2月1日]]：「パンダ号（上野線）」の上下各第1便がさいたま新都心バスターミナルへの停車を開始し、全便が青森港フェリーターミナル発着となる。

車両

スカイ号: 正座席38名、トイレ付専用車両。窓側にコンセントあり。最後列は乗務員休憩スペースのため販売なし。
パンダ号: トイレなしの観光バス仕様（45席）。最前列と最後列の中央席は販売なし。東京新宿線はトイレ付き車両が運用される場合あり。

乗車券

乗車31日前から、弘南バス各窓口、JTBなど主要旅行会社、インターネット（発車オ〜ライネット）で予約可能。予約後、ローソンやファミリーマートで発券できます。予約変更や払い戻しは不可。

関連項目

ノクターン号: 横浜・新宿 - 弘前・五所川原
ラ・フォーレ号: 東京 - 青森（2010年3月1日より弘南バスは「津輕号」として運行）
ブルースター号: 渋谷 - 青森（廃止）
あけぼの: 上野 - 秋田・弘前・青森（寝台特急、2015年年始の運行を以って事実上廃止）

脚注

[1] 新幹線開業控え高速バス運賃大幅引き下げ/弘南バス陸奥新報:2010年9月14日（2010年9月24日閲覧）

外部リンク

パンダ号スカイ線 - 弘南バス
* パンダ号 - 弘南バス

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