スティーブン・マーカソン

スティーブン・マーカソン：伝説のマスタリング・エンジニア

スティーブン・マーカソンは、カリフォルニア州ハリウッドに拠点を置くマーカソン・マスタリングの創設者であり、チーフ・マスタリング・エンジニアとしてその名を馳せています。30年以上にわたるキャリアの中で、彼は数多くの著名アーティストのマスタリングを手がけ、その手腕は世界中の音楽ファンから高く評価されています。

幅広いジャンルと多様なアーティストとの繋がり

マーカソンの顧客リストは、まさに音楽史を彩るアーティストたちの宝庫です。ローリング・ストーンズ、トム・ペティ、バーブラ・ストライサンド、エルトン・ジョンといったレジェンドから、フランク・ザッパ、R.E.M.、ストーン・テンプル・パイロッツ、アリス・イン・チェインズといったロックのアイコン、さらに、サーティー・セカンズ・トゥ・マーズ、ベン・ハーパー、ドワイト・ヨアカム、マッチボックス・トゥエンティ、コーンといった現代の人気アーティストまで、その幅広さは驚くべきものです。

また、シャナイア・トゥエインのようなカントリー界の大御所や、日本の浜崎あゆみ、スピッツ、SING LIKE TALKINGといった国民的アーティストとの仕事も、彼の国際的な活躍を物語っています。ジャンル、国境、メジャーレーベル、インディーズレーベルの区別なく、幅広いアーティストの作品を手がける姿勢は、彼の音楽に対する深い愛情と、常に新しいサウンドを追求する探究心の表れと言えるでしょう。

下積み時代からトップエンジニアへ

ジンバブエで生まれ、イギリスの寄宿学校で青春時代を過ごしたマーカソンは、ロサンゼルスで音楽業界への道を歩み始めます。当初は、音楽プロデューサーのリチャード・ペリーが経営する、当時LAで最も有名なスタジオの一つであったスタジオ55で用務員として働き始めました。わずか2週間後には、スタジオ内の雑用係に昇格し、その立場を利用して、優秀なサウンド・エンジニアたちの技術を間近で観察し、独学でスキルを磨いていきました。そして、努力が実り、リチャード・ペリーの個人アシスタント・エンジニアという重要なポジションを獲得するに至ります。

1979年、マーカソンは当時設立されたばかりのマスタリング施設、プレシジョン・ラッカーに参画するためにスタジオ55を離れます。ここでの20年間で、彼はプレシジョンをレコードからデジタル・レコーディングへと導き、マスタリング技術の革新に大きく貢献しました。彼のリーダーシップのもと、プレシジョン・ラッカーは業界を代表するマスタリングスタジオへと成長を遂げました。

マーカソン・マスタリングの設立と現在

2000年、マーカソンは自身のスタジオ、マーカソン・マスタリングをカリフォルニア州ハリウッドに設立しました。以来、彼は全てオーディオ形式に精通したマスタリング・エンジニアとして、その名を知られています。エアロスミス、スティーヴィー・ワンダー、ポール・マッカートニー、X JAPAN、B.B.キング、プリテンダーズ、ベック、カウンティング・クロウズ、ソロモン・バーク、スマッシング・パンプキンズ、ウィリー・ネルソン、ロッド・スチュワート、カーク・ウェイラム、ラヴ・クラブ、ワールド・エンターテイメント・ウォー、レッド・ホット・チリ・ペッパーズ、プリンス、ニルヴァーナなど、信じられないほど多様なアーティストの作品が、彼のスタジオでマスタリングされています。

スティーブン・マーカソンの卓越した技術と音楽への情熱は、これからも多くのアーティストに影響を与え、音楽史にその名を刻み続けるでしょう。

マーカソン・マスタリング公式サイト
日本語ページ

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