スリランカ自由党

スリランカ自由党（SLFP）

スリランカ自由党は、1951年にソロモン・バンダラナイケが統一国民党を離党して結成した政党です。スリランカの二大政党の一つとして、長年にわたり政権を担ってきました。

歴史

1956年に初めて政権を掌握し、その後も重要な役割を果たしました。ソロモン・バンダラナイケの暗殺後、その妻であるシリマヴォ・バンダラナイケが世界初の女性首相となり、娘のチャンドリカ・クマーラトゥンガも首相を経て大統領に就任するなど、バンダラナイケ家との結びつきが強い政党として知られています。

イデオロギー

当初はマルクス主義政党でしたが、1970年代以降は社会民主主義と非同盟主義を掲げるようになりました。各国の社会主義政党と連携し、イラクのバアス党とは同盟関係にありました。ただし、社会主義インターナショナルには加盟していません。

シンハラ・ナショナリズム

シンハラ仏教ナショナリズムの側面も持ち合わせており、共産党や社会主義平等党と連立政権を組む中で、シンハラ・オンリー政策を推進しました。仏教を準国教化するなど、少数民族であるタミル人の反発を招き、タミル・イーラムの分離独立要求、最終的にはスリランカ内戦へと繋がりました。

政権の変遷

1977年の総選挙で統一国民党に敗れてから17年間政権から遠ざかっていましたが、1994年の総選挙で勝利し、政権を奪還しました。同年11月の大統領選挙ではチャンドリカ・クマーラトゥンガが勝利し、母のシリマヴォ・バンダラナイケが首相に就任しました。

2004年の総選挙では、統一人民自由同盟を主導し、同連合は225議席中105議席を獲得しました。2005年11月の大統領選挙では、マヒンダ・ラージャパクサを当選させました。ラージャパクサ政権は、2009年にタミル・イーラム解放のトラを殲滅し内戦に勝利しました。

2015年の大統領選挙では、幹事長であったマイトリーパーラ・シリセーナが離反し、党首であったラージャパクサを破りました。その後はシリセーナ派とラージャパクサ派の分裂状態にあり、野党として臨んだ8月の国会選挙では49議席を失う大敗を喫しました。

スリランカ自由党は、スリランカの政治情勢に大きな影響を与え続けている政党です。

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