ティト・サンタナ

ティト・サンタナについて

ティト・サンタナ（本名：Merced Solis）は、1953年5月10日にテキサス州で生まれたメキシコ系アメリカ人のプロレスラーです。彼は1980年代から1990年代前半にかけて、WWF（現在のWWE）で主に活動し、スピーディーかつクリーンなレスリングスタイルで多くのファンを魅了しました。特に、若い女性ファンからの支持を受けていたことが特徴です。

来歴

ティト・サンタナは、名門ウエスト・テキサス州立大学でアメリカンフットボールをプレーしており、テッド・デビアスやタリー・ブランチャードと同期でした。彼はNFLのカンザスシティ・チーフスのトレーニングキャンプに参加した後、CFLのBCライオンズに入団しましたが、プロレスの道を選びました。1977年にはファンクスにトレーニングを受けプロレスラーとしてのキャリアを開始しました。

彼はテキサス州アマリロ地区でNWAウエスタン・ステーツ・スポーツに所属し、1978年に全日本プロレスに初来日しました。当時はリッキー・スティムボートの本名「ディック・ブラッド」の名義で活動していました。

1979年下期からティト・サンタナの名前でWWFに登場し、1980年10月22日にイワン・プトスキーとタッグを組み、バリアント・ブラザーズを破ってWWFタッグ王座を獲得しました。この成功により、彼は80年代の新星として注目を浴びました。王座は1980年4月にワイルド・サモアンズに奪取されましたが、その後の新日本プロレスのMSGシリーズでも活躍し、多くのファンの支持を得ました。

1981年から1982年にはAWAをサーキットし、ニック・ボックウィンクルに挑戦したり、ハルク・ホーガンとタッグを組むなどして人気を博しました。1983年にWWFに再契約し、1984年にはインターコンチネンタル・ヘビー級王座を奪取します。その後、数々の挑戦者を倒しながら再び王座を保持することになります。彼の防衛戦は多くの名レスラーとの対戦で彩られ、観客を楽しませました。

また、ティト・サンタナは1987年にリック・マーテルとストライク・フォースを結成し、再びWWFタッグ王座を獲得しました。しかし、1989年にはマーテルとの抗争が始まり、キャリアの新たな展開を迎えることとなります。1990年には東京ドームでの試合に出場し、その後メキシコの闘牛士をイメージしたエル・マタドールに変身しました。

引退後

ティト・サンタナは1993年にWWFを離れ、ECWやインディー団体での活動を続けました。2004年にはWWE殿堂入りを果たし、その後は教員として働きながら時折リングにも復帰しています。彼は特にレジェンドとしての存在感を保ちながら、最新のレスリングシーンに触れる姿勢を見せています。

得意技と獲得タイトル

ティト・サンタナの得意技にはフライング・フォアアーム、ドロップキック、フィギュア・フォー・レッグロックがあります。そして、彼は数々のタイトルを獲得し、WWF世界タッグ王座を2度、WWFインターコンチネンタル・ヘビー級王座を2度獲得しています。彼のキャリアは多くのファンに愛され、今でも語り継がれています。

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