ディスクNG

『ディスクNG』の概要

『ディスクNG』は、ナムコ（現在のバンダイナムコエンターテインメント）が1984年からMSX1向けに販売した様々なゲームタイトルを、フロッピーディスクにまとめたオムニバスゲームソフトです。これはナムコットゲームセンターシリーズの一環として、既存のゲームに加えてオリジナル作品を含む計12タイトルを収録しています。特に、ゲームファンにとっては懐かしいタイトルが多数含まれており、当時のゲーム熱を思い出させるものとなっています。

『ディスクNG』のタイトル名は、「DISK VERSION NAMCOT GAME SERIES」の略称で、同社の広報誌『NG』に由来するパロディでもあります。ゲームを立ち上げると、メインタイトル画面には「NAMCO COMMUNITY DISK MAGAZINE」との表記があり、これは昔のナムコファンにとって馴染み深い演出です。さらに、このソフトはMSX-MUSICに対応しており、各タイトルの音楽がFM音源により美しく演奏され、プレイヤーに懐かしさとともに楽しさを提供します。

ゲームの仕様

本作のゲーム内容はすべてMSX1用に設計されていますが、ゲームを起動するランチャー部分がMSX2仕様であり、これが一部ユーザーを戸惑わせる要因ともなっています。すなわち、MSX1ハードでは本ソフトを動作させることができません。このような仕様は、グラフィックやデザインの面で当時の技術的進化を反映したものでもあり、当時のゲーム機への期待感を高めるものでした。

収録ゲームタイトル

ディスクNG .1

1990年3月9日発売の「ディスクNG .1」には、以下のゲームが収められています。

• - ギャラガ：宇宙を舞台にしたシューティングゲームで、敵艦を撃墜してスコアを稼ぐことを目的としています。
• - キング&バルーン：敵の気球を撃ち落とすアクションゲーム。
• - ボスコニアン：迷路のようなステージで敵を倒すアクションゲームです。
• - ワープ&ワープ：ワープを駆使して敵をかわしながら進むシューティングゲーム。
• - タンクバタリアン：敵の戦車を破壊する戦略的なゲームです。
• - XVM：『ゼビウス』のパロディとして作られた縦スクロールシューティングゲーム。

ディスクNG .2

1990年4月27日発売の「ディスクNG .2」には、以下のゲームが収録されています。

• - ギャラクシアン：クラシックなシューティングゲームとして知られています。
• - ディグダグ：敵を掘り進んで倒すアクションパズルゲーム。
• - パックマン：迷路内のドットを食べながら、敵から逃げるゲーム。
• - マッピー：猫のマッピーが盗まれた宝物を取り返すアクションゲーム。
• - ラリーX：迷路内を走り回りながら敵をかわすアクションゲームです。
• - SHM：3Dシューティングゲームで、特に『スペースハリアー』を意識して制作されたタイトルです。

『ディスクNG』は、当時のゲームデザインや音楽、プレイスタイルを振り返りながら、レトロゲーム文化を楽しむための素晴らしい作品です。これにより、今でも多くのファンに愛され続けているのです。

もう一度検索