トピカ (軽巡洋艦)

「トピカ (USS Topeka, CL-67/CLG-8)」は、アメリカ海軍の軽巡洋艦として、クリーブランド級の11番艦としてその歴史をスタートさせました。その後、ミサイル巡洋艦へと改装され、プロビデンス級ミサイル巡洋艦の3番艦として、その姿を変えました。艦名は、カンザス州の州都であるトピカに由来し、この名を冠する艦としては2隻目にあたります。

起工から太平洋戦争終結まで

1943年4月21日にマサチューセッツ州のベスレヘム・スチール社で起工し、1944年8月19日に進水した「トピカ」は、同年12月23日にトーマス・L・ワットルス艦長の指揮下で就役しました。整調訓練を終えた後、1945年4月10日に太平洋艦隊に合流するためボストンを出港、軽巡洋艦「オクラホマシティ」と合流し、パナマ運河を経由して太平洋へと進みました。

真珠湾での訓練後、第18巡洋艦部隊の旗艦として西へと進み、ウルシー環礁に到着。空母「ボノム・リシャール」などの艦艇と合流し、第38任務部隊に加わりました。最初の巡航では、空母の護衛を務め、艦載機部隊は沖縄や日本本土への攻撃を行いました。

6月8日には九州の鹿屋飛行場を攻撃、その後、沖大東島や南大東島の飛行場への攻撃も行い、護衛艦隊は島の施設を砲撃しました。レイテ島での補給と休養の後、7月1日には日本本土への空襲作戦に参加。東京、北海道の函館や室蘭周辺を爆撃しました。7月18日には、相模灘で敵艦と砲火を交え、野島崎を砲撃しました。

7月末には台風を避けるために一時撤退。8月には航空作戦が再開され、本州北部の航空施設を攻撃。8月15日の終戦まで、日本領海内で哨戒任務にあたりました。その後、東京湾に入り、10月1日に帰国の途につきました。途中、沖縄で復員兵を乗艦させ、10月19日にアメリカ本国に到着しました。

戦後の活動とミサイル巡洋艦への改装

オーバーホール後、1946年1月3日に極東へ向け出港。日本、中国、中部太平洋諸島のアメリカ占領軍を支援する任務に従事しました。佐世保、青島、上海、マニラ、グアムなどに寄港し、11月20日にサンペドロに帰還しました。1947年には再び極東へ派遣され、国共内戦が勃発する中で華北沿岸を哨戒しました。1949年2月25日、不活性化の準備のためサンフランシスコに到着し、6月18日に退役、予備艦隊に編入されました。

1957年初頭、「トピカ」はミサイル巡洋艦への改装のためブルックリン海軍工廠に曳航され、4月15日に改装作業が開始されました。この改装で、6インチ砲塔2基と5インチ砲塔3基が撤去され、テリアミサイルの発射装置と関連機器が設置されました。これにより、艦籍番号はCLG-8に変更されました。

再就役とベトナム戦争

1960年3月26日、「トピカ」はフランク・L・ピニー・ジュニア大佐の指揮下で再就役しました。その後3年間、極東派遣と西海岸での修理・通常任務を交互に行い、第7艦隊や同盟国艦艇との演習に参加しました。1964年3月には3度目の極東派遣が行われ、トンキン湾事件が発生した際にはトンキン湾での航行を命じられ、ベトナム戦争へのアメリカの関与が強まる中で、重要な役割を担いました。

1965年11月29日からは、南シナ海とトンキン湾において、艦砲射撃で地上部隊を支援し、空母部隊の支援や墜落した航空機搭乗員の捜索・救助活動に従事しました。1966年5月28日に帰国し、その後、兵器システムの更新を含むオーバーホールを受けました。1967年8月1日には地中海派遣任務のためロングビーチを出港し、第6艦隊と合流、NATOの演習にも参加しました。

1968年1月、NATOの水陸共同演習に参加し、その後帰国しました。同年、新たな母港であるフロリダ州メイポートへ移動し、地中海へ再派遣されました。地中海での任務を終え、1969年1月30日にメイポートを出航。ボストンで不活性化を完了し、6月5日に退役しました。その後、フィラデルフィアに牽引され、予備役艦隊入りしました。

除籍とその後

「トピカ」は1973年12月1日に除籍され、1975年3月20日にスクラップとして売却されました。「トピカ」は、第二次世界大戦での戦功により2つの従軍星章、ベトナム戦争での戦功により3つの従軍星章を受章しました。

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