トヨタ・カレン

トヨタ・カレン（CURREN）解説

トヨタ・カレンは、1994年から1999年までトヨタ自動車が製造・販売していたクーペ型の乗用車です。型式はST206、ST207、ST208。
セリカの姉妹車として開発され、北米市場向けセリカのノッチバッククーペをベースに、フロントデザインを刷新したモデルです。

概要

カレンは、全車直列4気筒エンジンを搭載していました。

3S-FE型エンジン: XSおよびFSグレードに搭載。実用性と経済性を重視したハイメカツインカムエンジン。
3S-GE型エンジン: ZSグレードに搭載。走行性能を重視したスポーツツインカムエンジン
4S-FE型エンジン: TSグレードに搭載された1.8Lエンジン

駆動方式はFFのみで、セリカに設定されていた4WDモデルはありません。
同グレードのセリカと比較して30kg軽量であり、剛性面で優位性がありました。セリカ用オプションパーツやアフターパーツの多くが流用可能でしたが、カレンはスポーティーさよりも、都会的なムードを重視したスペシャルティカーという性格が強く、3S-FEエンジン搭載のXSグレードが販売の中心でした。

歴史

1994年1月26日: トヨタビスタ店（現ネッツ店）で販売開始。CM出演は永瀬正敏。キャッチコピーは「そのクルマはカレンです。」
1995年1月: 特別仕様車「XSリミテッド」を発売。
1995年10月: マイナーチェンジを実施。
運転席エアバッグを標準装備。
フロントバンパーのデザインを変更。
テールランプをスモーク化。
リアワイパーを新たに設定。
アルミホイールを切削光沢化。
ベーシックグレードのFSをTSに置き換え。
1996年6月: 一部改良を実施。
ABSと助手席エアバッグを標準装備。
ウィンドーガラスを紫外線カットタイプに変更。
300台限定車「TRDスポーツ」を発売。
1997年12月: XSツーリングセレクションの販売を終了。
1998年9月: オーダーストップ、生産終了。以降は在庫のみの販売となる。
1999年8月: 販売終了。一代限りで廃止。

新車登録台数の累計は4万1,723台、実販売台数は4万4,686台でした。

車名の由来

英語の「current」（現代の、時流に乗った）を元にした造語です。「可憐」という言葉の意味も込められています。

販売店

トヨタビスタ店（現ネッツ店）で販売されていました。ただし、沖縄県にはトヨタビスタ店が存在しなかったため、トヨタオート沖縄（後のネッツトヨタ沖縄、現沖縄トヨタ自動車）が取り扱っていました。

関連項目

トヨタ自動車
トヨタ・セリカ
トヨタ・カリーナED
トヨタ・コロナEXiV
トヨタ・コロナクーペ

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