ドラム・ワークショップ

ドラム・ワークショップ (DW)とは

ドラム・ワークショップ（Drum Workshop、略称：DW）は、「ドラマーの選択」(The Drummer's Choice)を社是とする、カリフォルニア発祥のドラムおよびドラム用ハードウェアメーカーです。

歴史

1972年、ドン・ロンバーディがレッスンスタジオとして設立。当初はプライベートレッスンやワークショップを中心に運営されていました。運営資金を確保するため、ロンバーディとレッスン生だったジョン・グッド（現COO）がドラム関連商品の販売を開始します。

最初に製作された製品は、ロンバーディが考案した高さ調整可能なスツールでした。このスツールが好評を博し、Camcoの製造機器を購入。以降、ドラム関連ハードウェアの製作がDWの主要事業となりました。Camcoの影響は、DWの特徴的なチューニングキーにも見られます。このチューニングキーは元々ジョージ・H・ウェイがデザインし、自身のドラムとともに販売していたものでした。

次に人気を博したのは、5000シリーズと呼ばれるナイロンストラップを用いたバスドラム用フットペダルです。当初、このペダルはCamco製にDWの名前を入れただけのものでしたが、後にツインペダルやリモートハイハットスタンドが追加されました。その後も様々な製品が開発され、トミー・リーが初のDWのエンドーサーとなりました。彼は自身のペダルの調整で店を訪れた際、DWのドラムセットのプロトタイプに触れたことがきっかけでエンドーサー契約に至りました。

2022年9月には、シンセサイザーや電子ドラムなどを製造販売するローランドによって6500万ドル（約90億円）で買収され、翌10月に同社の傘下に入りました。

2023年11月25日には、アコースティックドラムと電子ドラムのどちらでも演奏可能な世界初のコンバーチブルドラムキット『DWe』を発売し、話題を呼んでいます。

主な使用ミュージシャン

DWのドラムやハードウェアは、数多くの著名ミュージシャンに愛用されています。

アンディ・ハーレイ（フォール・アウト・ボーイ）
エイブラハム・ラボリエル・ジュニア（ポール・マッカートニー）
アキレス・プリースター（HANGAR、プライマル・フィア、アングラ）
ウォルフレッド・レイエス Jr.（シカゴ）
エリック・ヘルナンデス（ブルーノ・マーズ）
オーディ・デスブロウ（グレイト・ホワイト）
ギル・シャロン（マリリン・マンソン）
シーラ・E
ジンジャー・ベイカー
ダニエル・グラス（ブライアン・セッツァー・オーケストラ）
テリー・ボジオ
デイヴ・グロール（ニルヴァーナ、ゼム・クルックド・ヴァルチャーズ、フー・ファイターズ）
ディラン・エリス（ブラッド・スウェット・アンド・ティアーズ）
トラヴィス・バーカー（blink-182）
ニール・パート（ラッシュ）
パット・マステロット（キング・クリムゾン、Mr.ミスター）
フランク・ズーモ（SUM 41）
ブルックス・ワッカーマン（アヴェンジド・セヴンフォールド）
Marina（元Aldious）
ユーリ・ルーリー（MxPx）
ロイ・マイヨルガ（ストーン・サワー）
ロジャー・テイラー（クイーン）

外部リンク

* 公式ウェブサイト

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