ニホンカイユーノス

ニホンカイユーノス：地方競馬史に名を刻んだ名馬

ニホンカイユーノスは、日本のアングロアラブ系の競走馬、種牡馬として知られています。その圧倒的な強さから「益田の怪物」の異名を取り、地方競馬の歴史にその名を刻みました。

輝かしい競走馬時代

1996年7月、益田競馬場でデビューしたニホンカイユーノスは、デビュー戦こそ2着でしたが、その後は驚異的な連勝街道を突き進みます。3歳時には7連勝、4歳時には13連勝という記録を樹立。1997年の西日本アラブダービー制覇は、その実力の証と言えるでしょう。

4歳時には、15戦13勝という圧倒的な成績を収め、NARグランプリ アラブ系4歳最優秀馬に選出。その後、園田競馬場の曾和直榮厩舎に移籍し、新たな挑戦をスタートさせます。移籍後も、播磨賞、山陽杯、開設50周年記念タマツバキ記念など、数々の重賞競走を制覇。そして、1998年の園田金盃では、ライバルであるケイエスヨシゼンを5馬身差で圧倒し、見事勝利を収めました。このレースを最後に、華々しい競走馬生活に幕を閉じます。

その活躍は、1998年度NARグランプリ アラブ系5歳以上最優秀馬という栄誉にも繋がりました。1998年12月、園田競馬場と益田競馬場で盛大な引退式が執り行われ、多くのファンがその勇姿を惜しみました。

種牡馬としての成功

1999年からは、日高軽種馬農協門別種馬場で種牡馬としてのキャリアをスタートさせます。初年度産駒から、福山ダービー優勝馬であるユノエージェントなど、数々の活躍馬を輩出し、種牡馬としても大きな成功を収めました。2009年に種牡馬を引退、同年12月2日に死亡しました。

ニホンカイユーノスの血統は、現在も地方競馬の競走馬たちに受け継がれています。2018年には、母の父として、ハビネスニ産駒のグレートリアンが浦和競馬でデビュー。その血統の偉大さを改めて示しました。

主な勝ち鞍

1998年 園田金盃
1998年 白鷺賞
1998年 摂津盃
1998年 開設50周年記念タマツバキ記念
1998年 山陽杯
1998年 播磨賞
1997年 西日本アラブダービー
1997年 日本海特別

主な産駒

ニホンカイユーノスは、多くの優秀な産駒を輩出しました。その中でも特に有名なのは以下の通りです。

ホワイトタイガー（園田2歳優駿優勝）
メグミヒリュウ（門松賞優勝）
ヤマノユーノス（アラブ王冠など優勝）
ホワイトメビウス（荒鷲賞優勝）
ユノエージェント（福山桜花賞、ローゼンホーマ記念、福山ダービーなど優勝）
モナクラムセス（中京スポーツ賞優勝）
ピアドジャザー（福山・クイーンカップ優勝）
シルバーコスモス（九州アラブ栄冠優勝）
ホワイトモンスター（福山アラブ大賞典優勝）
デラノキセキ（紅葉賞優勝）

馬名の由来

馬名の由来は、冠名と、日本の自動車メーカーマツダがかつて展開していたブランド「ユーノス」からきています。

ニホンカイユーノスは、その類まれな才能と活躍により、地方競馬の歴史に不滅の功績を残した偉大な競走馬でした。その名は、これからも長く人々の記憶に語り継がれていくでしょう。

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