ファミ通WaveDVD

ファミ通WaveDVDとは

『ファミ通WaveDVD』は、エンターブレインが発行していた月刊ゲーム雑誌で、DVDが付属しているのが特徴です。2000年9月に『GameWaveDVD』として創刊し、2002年10月号から現在の誌名に変更されました。前身となる雑誌には『F.Wave』や『月刊ファミ通Wave』があり、いずれも毎号ディスクメディアが付録として付いていました。

概要

『ファミ通WaveDVD』は、『GameWaveDVD』が『週刊ファミ通』との関連性をより強くアピールするために誌名変更されました。読者層が『週刊ファミ通』と重複していたことや、収録コンテンツも本誌読者向けに制作されたものが多かったことが主な理由です。誌名変更後も、基本的な内容は旧誌から引き継がれており、DVDの収録内容を示すインデックスカードが封入されるようになりました。

付属DVDには、ゲームのやり込み映像や最新ゲーム情報、バラエティコーナーなどが収録されています。当初は1枚組でしたが、後に2枚組構成となりました。DVDには編集長のルパン小島をはじめ、編集部員や撮影スタッフが登場し、時にはSAKEROCKのPVに出演するなど、媒体を越えた活動も行っています。誌面は40ページ弱と薄めですが、DVD収録内容に関連した記事や、出演者・クリエイターによるコラム、読者投稿欄などが掲載されています。

沿革

月刊ファミ通Wave

1998年6月30日、アスペクトより創刊されたプレイステーション専門の月刊誌です。毎号プレイステーション用CD-ROMが付属しており、体験版やプロモーション映像などが収録されていました。2000年3月号で一旦休刊となり、DVDによる映像マガジンとしてリニューアルされることが告知されました。

F.Wave

『月刊ファミ通Wave』の休刊後、エンターブレインから発行されたDVD付きマガジンです。ゲーム情報だけでなく、映画、音楽、ファッションなど幅広い分野を扱い、新たな方向性を模索しました。しかし、方向性が不明確になり、わずか4号で事実上の廃刊となりました。最終号では、ゲーム分野とその他のエンタメ分野を切り離し、それぞれ別の雑誌として再創刊することが発表されました。

GameWaveDVD

『F.Wave』のゲーム分野が独立する形で創刊されたゲーム専門のDVD付き月刊誌です。『月刊ファミ通Wave』のテイストを復活させ、バラエティ番組的な手法を取り入れた映像コンテンツが特徴です。2002年7月からは、DVDを収納するトールケースが付属するようになりました。

ファミ通WaveDVD

トールケースの完全付録化とともに誌面のリニューアルが行われ、2002年10月30日発行の「Vol.26」から『ファミ通WaveDVD』に誌名変更されました。刊行数を示す表記も「○月号」に変わり、定期刊行誌として新たにスタートしました。映像コンテンツの収録時間は大幅に伸び、DVD2枚組になることもありました。また、東京ゲームショウの映像が収録される際には、DVD3枚組になることもありました。

主なコンテンツ

毎月収録

Cover Game's: 表紙を飾ったゲームタイトルを特集するコーナー。開発者インタビューや独自企画など、内容は様々です。
やり込みスタジアム: 読者から募集したゲームのやり込み映像を紹介するコーナー。採用者には5000ガバスが贈られ、年間最優秀賞には豪華商品が贈られます。
アメリカザリガニのキカイノカラダ: お笑いコンビのアメリカザリガニが様々なゲームに挑戦するコーナー。オンラインゲームでは開発側と対戦することもあります。
ボーズの○○タイム=3: ボーズが様々なことに挑戦する企画です。
クロスレビューチャンネル: 『ファミ通』のクロスレビューで殿堂入りしたゲームを紹介するコーナーです。
照英兄貴のGAME CAMP!!: 照英がダウンロードゲームに挑戦するコーナーです。

不定期収録

憂えるゲームおっさん: 飯田和敏、ローリング内沢、植地毅の3人によるゲーム対談コーナー。
動く!AREA51: 須田剛一とマスクドUHが洋ゲーを紹介するコーナー。
ハミチョイTV: 生活純子がゲームニュースを伝えるコーナー。独特な演出が特徴です。
松嶋初音の○月号: 松嶋初音が様々なゲームに挑戦する企画。毎回タイトルは唐突に松嶋に振られ発した言葉がタイトルとなっています。
ポルノ鈴木の爆走都市: ポルノ鈴木がレースゲームを紹介するコーナー。ターボ君というキャラクターが登場します。

終了したコンテンツ

(山本モナの)ヴァナ通放送局: 『ファイナルファンタジーXI』に関するコーナー。山本モナと編集者の佐治キクオが出演しました。
大覇道: 『三国志大戦シリーズ』に関するコーナー。さくらんぼブービー鍛冶輝光が出演しました。

本誌以外での活動

ファミ通WaveDVDポッドキャスティング

2006年1月から始まったポッドキャスティング番組です。フリーライターのポルノ鈴木がメインパーソナリティを務め、編集長のルパン小島が毎回ゲストとして登場しました。本誌の販売促進を目的としていましたが、内容は多岐にわたり、読者との交流も行われました。

前身となった雑誌

月刊ファミ通Wave

アスペクトが発行していたプレイステーション専門の月刊ゲーム雑誌です。毎号CD-ROMが付属しており、体験版やプロモーション映像などが収録されていました。当時の『ファミ通』本誌よりもゲーマー向けの硬派な内容でした。

F.Wave

エンターブレインが『月刊ファミ通Wave』を発展させる形で発行したDVD付きの情報誌です。ゲーム情報だけでなく、幅広い分野を扱っていました。しかし、方向性が定まらず、中途半端な内容となってしまいました。

GameWaveDVD

『F.Wave』のゲーム分野が独立する形で創刊されたDVD付き月刊ゲーム雑誌です。『月刊ファミ通Wave』のテイストを復活させ、バラエティ番組的な要素を取り入れた映像コンテンツが特徴でした。

脚注

注釈

出典

関連項目

ファミ通

外部リンク

* 公式サイト（※音量注意：ルパン小島によるその号の見所紹介が流れる。）

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