ホセ・マルティ国際空港

ホセ・マルティ国際空港について

ホセ・マルティ国際空港（Aeropuerto Internacional José Martí）は、キューバの首都ハバナに位置する国際空港であり、同国最大の規模を誇ります。空港名は、キューバの英雄である革命家ホセ・マルティに由来しています。キューバの国営航空会社であるクバーナ航空の本拠地としても機能しており、国内線、国際線、チャーター便の運航拠点となっています。

アメリカ路線の開設

2014年にアメリカ合衆国とキューバ共和国の間で国交正常化交渉が合意されたことを受け、2016年2月16日には、アメリカ運輸省（DOT）とキューバ航空当局（IACC）との間で、アメリカからキューバへの定期便開設が合意されました。これにより、アメリカの航空各社はハバナに1日20往復、ハバナ以外のキューバ9都市に1日10往復ずつ、合計90往復の運航が可能となりました。

同年7月7日には、DOTがハバナへの就航を申請した8社に対し、路線開設を許可すると発表しました。運航開始は2016年冬スケジュールから予定されていましたが、実際には2019年現在、アメリカン航空やデルタ航空など、一部の航空会社が運休しています。

現在、以下の航空会社がアメリカとハバナを結ぶ路線を運航しています。

アメリカン航空：マイアミ、シャーロット
アラスカ航空：ロサンゼルス
デルタ航空：ニューヨーク、アトランタ、マイアミ
フロンティア航空：マイアミ
ジェットブルー：ニューヨーク、オーランド、フォートローダーデール
サウスウエスト航空：フォートローダーデール、タンパ
スピリット航空：フォートローダーデール
ユナイテッド航空：ニューヨーク（ニューアーク）、ヒューストン

ターミナルと就航航空会社

空港内には複数のターミナルがあり、それぞれ運航する航空会社や路線が異なります。

ターミナル1（国内線）
アエロガビオータ：バラコーア、カジョ・ラルゴ・デル・スール、カジョ・サンタ・マリーア、カジョ・ココ、ナッソー、モンテゴベイ、オルギン、ヌエバ・ヘローナ、サンティアーゴ・デ・クーバ、トリニダ、ベラデーロ
クバーナ航空：バラコーア、バヤモ、カマグエイ、カジョ・ココ、カジョ・ラルゴ・デル・スール、シエゴ・デ・アビラ、シエンフエーゴス、グアンタナモ、オルギン、マンサニージョ、モア、ヌエバ・ヘローナ、サンタ・クララ、サンティアーゴ・デ・クーバ、ベラデーロ、ラス・トゥナス
Cubana de Aviación 運航はAero Caribbean：カジョ・ココ、カジョ・ラルゴ・デル・スール、オルギン
ターミナル2（チャーター便）
アメリカン航空：マイアミ
アメリカン・イーグル航空：マイアミ
ユナイテッド航空：マイアミ
ユナイテッド・エクスプレス（運航はシルバー・エアウェイズ）：マイアミ
Sky King, Inc.：マイアミ、ニューヨーク
ターミナル3（国際線）
アエロフロート・ロシア航空：モスクワ
エア・カナダ：トロント
エア・カライベス：フォール・ド・フランス、ポワンタピートル
エア・コメット：マドリード
エールフランス：パリ（シャルル・ド・ゴール）
エア・ヨーロッパ：マドリード
エア・ヨーロッパ・イタリア：カンクン、ミラノ、モンテゴベイ
エア・ジャマイカ：キングストン、モンテゴベイ
バハマスエア：ナッソー
ブルーパノラマ航空：カヨ・ラルゴ・デル・スール、ミラノ、ローマ、サンティアーゴ・デ・クーバ
ケイマン航空：グランドケイマン
コンドル航空：フランクフルト
コパ航空：パナマ
コルセールフライ：パリ（オルリー）
クバーナ航空：ボゴタ、ブエノスアイレス、カンクン、カラカス、コルドバ（季節運航）、グアテマラシティ、ロンドン（ガトウィック）、リスボン、マドリード、メキシコシティ、モントリオール、ナッソー、パリ（オルリー）、ロサリオ（季節運航）、サンホセ（CR）、サンティアゴ（季節運航）、サントドミンゴ、セントルシア、トロント
ダッチ・アンティル・エクスプレス：アルバ、キュラソー
イベリア航空：マドリード
ラン航空：サンティアゴ
リヴィングストン・エナジー・フライト：オルギン、ミラノ
マーティンエア：アムステルダム
メキシカーナ航空：カンクン、メキシコシティ
ネオス航空：ミラノ
TACA航空
LACSA：サンホセ（CR）
TAM航空：サンパウロ
ヴァージン・アトランティック航空：ロンドン
中国国際航空：北京（モントリオール経由）
ターミナル5
アエロカリビアン: オルギン、マナグア、サンティアーゴ・デ・クーバ、バラデーロ
アエロタクシー: 国内線

貨物航空会社

以下の貨物航空会社がホセ・マルティ国際空港を利用しています。

クバーナ航空カーゴ
コパ航空カーゴ
DHLアビエーション
Flair Airlines
Líneas Aéreas Suramericanas
Aero Caribbean cargo
IBC Airways

過去の事故

2018年5月18日正午過ぎ、ハバナ発オルギン行きのクバーナ航空972便（ボーイング737-200型機）が、当空港を離陸直後に電線に接触し墜落する事故が発生しました。この事故により、乗員乗客114名のうち111名が死亡し、3名が重傷を負いましたが、その後2名が亡くなり、最終的な生存者は1名となりました。

この事故は、ホセ・マルティ国際空港の安全性に対する懸念を高める出来事となりました。

もう一度検索