マイク・カーシュナー

マイク・カーシュナー：二つの顔を持つプロレスラー

マイク・カーシュナー（本名：マイケル・ペンゼル、1957年9月7日 - 2021年12月22日）は、アメリカ合衆国イリノイ州シカゴ出身のプロレスラーです。彼は、コーポラル・カーシュナーという軍人ギミックと、レザーフェイスという怪奇派覆面レスラーの二つの顔で、多くのファンを魅了しました。

デビューからWWFでの活躍

アメリカ空軍のパラシュート部隊を除隊後、1980年にR・T・レイノルズとしてNWAフロリダ地区でデビュー。1984年からはWWFに登場し、多くのメインイベンターのジョバーを務めました。1985年からは、サージェント・スローターの後継として、愛国者ギミックのコーポラル・カーシュナーに変身。アイアン・シークやニコライ・ボルコフといった反米ヒールとの抗争を繰り広げました。

ロディ・パイパーのインタビューコーナーにも出演し、キングコング・バンディ、ビッグ・ジョン・スタッドら強豪レスラーとも対戦。ダイナマイト・キッドの代役として、デイビーボーイ・スミスと組んでWWF世界タッグ王座に挑戦したこともあります。

新日本プロレスへの参戦

WWF離脱後は、カナダのスタンピード・レスリングなどを経て、1989年6月に新日本プロレスに初来日。1990年3月には、スコット・ホールと組んで坂口征二の引退試合の相手を務めました。

レザーフェイスとしての衝撃

1991年、テネシー地区で映画『悪魔のいけにえ』の殺人鬼レザーフェイスとして再変身。1992年7月にはW★INGプロモーションに来日し、チェーンソーを振り回す狂気的なパフォーマンスで観客を圧倒しました。同年12月には、松永光弘との釘板デスマッチで勝利を収め、その名を轟かせました。

W★ING崩壊後はIWAジャパンでスーパー・レザーと改名。その後、FMWを主戦場に、ハヤブサやザ・グラジエーターとハードコア・レスリングを展開。世界ブラスナックル王座も獲得しました。

誤報と復活、そして再びの引退

2002年に引退しましたが、2006年にはWWE.comで死去が報じられるという誤報がありました。しかし、後にトラック運転手として健在であることが判明し、2007年からはインディー団体にスポット参戦。再びレザーフェイスとしてリングに上がりました。

2008年には、金村キンタローが設立したXWFに「スーパー・レザーフェイス」として参戦。久々の来日を果たしましたが、団体は旗揚げ興行のみで活動停止となりました。2010年には、スーパーFMWやSMASHといった団体にも参戦し、往年のファンを沸かせました。

2021年12月22日、64歳で死去。誤報から15年を経て、各インディー団体で改めて追悼の10カウントゴングが鳴らされました。

得意技

コーポラル・カーシュナー
コブラ・クラッチ
フライング・クロス・ボディ
ドロップキック
ダイビング・フィスト・ドロップ
レザーフェイス / スーパー・レザー
テキサス・マサカー
パワーボム
ブロックバスター
ダイビング・ニー・ドロップ

獲得タイトル

W★INGプロモーション
W★ING認定世界タッグ王座：1回（w / フレディ・クルーガー）
FMW
世界ブラスナックル王座：1回
世界ブラスナックルタッグ王座：1回（w / ジェイソン・ザ・テリブル）
世界ストリートファイト6人タッグ王座：1回（w / ザ・ヘッドハンターズ）

マイク・カーシュナーは、その独特なキャラクターとハードコアなファイトスタイルで、多くのプロレスファンに記憶されるレスラーでした。

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