ムアンナコーンパトム郡

ムアンナコーンパトム郡の概要

ムアンナコーンパトム郡は、タイ中部、ナコーンパトム県に位置する郡であり、同県の県庁所在地でもあります。この地域は古くから歴史を持ち、「ナコーンパトム」という名称は「初めの町」を意味し、その起源は3世紀にまで遡ると言われています。

歴史

この地の歴史は古く、3世紀から6世紀にかけてモン族が居住していた痕跡が見られます。その後、スコータイ王朝時代から徐々にタイ族の入植が進みました。アユタヤ王朝時代には、ターチーン川の水位低下により水運が衰退し、住民はナコーンチャイシーへと移動しました。

しかし、1870年にラーマ4世がワット・プラパトムチェーディーを建設し、ラーマ5世時代にはダムロン親王によりナコーンチャイシーからの住民移住が行われました。さらに、ラーマ6世（ワチラーウット）が西洋風のサナームチャン宮殿を建設し、頻繁に訪れたことで、ナコーンパトムは再び発展を遂げました。ラーマ6世ゆかりの地として知られるようになり、1896年には現在のナコーンチャイシー郡を含む地域にプラパトムチェーディー郡が成立しましたが、1913年にナコーンチャイシーが分離し、プラパトムチェーディーが県庁所在地となり、現在の名称に改称されました。

地理

郡内の大部分は湿地帯であり、平坦な地形が広がっています。

経済

郡の主要産業は農業と工業です。名産品としては、ザボンやフトモモなどが挙げられます。また、東南アジアにおける仏教の聖地の一つであり、ラーマ6世との深い関わりから、観光業も盛んです。

行政区分

ナコーンパトム市は、25のタムボン（地区）と、その下に214の村（ムーバーン）があります。また、以下の4つのテーサバーン（自治体）が存在します。

テーサバーンナコーン・ナコーンパトム: タムボン・プラパトムチェーディー全域、および、タムボン・バーンケーム、サナームチャン、ボープラップ、ナコーンパトム、ノーンパークローン、ラムパヤー、フワイチョーラケーの一部。
テーサバーンタムボン・ドーンヤーイホーム: タムボン・ドーンヤイホームの一部。
テーサバーンタムボン・タンマサーラー: タムボン・タンマサーラーの一部。
テーサバーンタムボン・プローンマドゥア: タムボン・ノーンディンデーン、タムボン・プローンマドゥアの一部。

以下は、市内の主要なタムボンです。

タムボン・プラパトムチェーディー (ตำบลพระปฐมเจดีย์)
タムボン・バーンケーム (ตำบลบางแขม)
タムボン・プラトーン (ตำบลพระประโทน)
タムボン・タンマサーラー (ตำบลธรรมศาลา)
タムボン・タークローン (ตำบลตาก้อง)
タムボン・マーブケー (ตำบลมาบแค)
タムボン・サナームチャン (ตำบลสนามจันทร์)
タムボン・ドーンヤーイホーム (ตำบลดอนยายหอม)
タムボン・タノンカート (ตำบลถนนขาด)
タムボン・ボープラップ (ตำบลบ่อพลับ)
タムボン・ナコーンパトム (ตำบลนครปฐม)
タムボン・ワンタクー (ตำบลวังตะกู)
タムボン・ノーンパークローン (ตำบลหนองปากโลง)
タムボン・サームクワーイプアック (ตำบลสามควายเผือก)
タムボン・トゥンノーイ (ตำบลทุ่งน้อย)
タムボン・ノーンディンデーン (ตำบลหนองดินแดง)
タムボン・ワンエン (ตำบลวังเย็น)
タムボン・プローンマドゥア (ตำบลโพรงมะเดื่อ)
タムボン・ラムパヤー (ตำบลลำพยา)
タムボン・サクラティアム (ตำบลสระกระเทียม)
タムボン・スワンパーン (ตำบลสวนป่าน)
タムボン・フワイチョーラケー (ตำบลห้วยจรเข้)
タムボン・タップルワン (ตำบลทัพหลวง)
タムボン・ノーングールアム (ตำบลหนองงูเหลือม)
タムボン・バーンヤーン (ตำบลบ้านยาง)

参考文献

スパトラディット・ディサクン『プラ・パトム・チェーディー』訳者不明、ナコーンパトム、プラユラウォン出蔵版、1991年

外部リンク

* amphoe.com

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