ラファエル・ランディバル大学

ラファエル・ランディバル大学（Universidad Rafael Landívar, URL）は、グアテマラの私立大学であり、1961年にイエズス会によって創立されました。中央キャンパスはグアテマラシティの16区に位置しています。

概要

本大学は、健康科学、政治・社会学、工学、人文科学、神学、経済・経営学、環境工学・農業工学、建築・設計学、法・社会学など、幅広い分野の学部を提供しています。これにより、学生は多様な学問領域から興味やキャリア目標に合わせた専門知識を深めることができます。

中央キャンパスの所在地はグアテマラシティ16区ですが、それ以外にもケツァルテナンゴ、ベラパス（アルタ・ベラパス県サンフアン・チャメルコ）、ウェウェテナンゴ、キチェ（キチェ県サンタ・クルス・デル・キチェ）、サカパ、アンティグア、エスクイントラ、フティアパといった地域にもキャンパスを展開しています。これにより、グアテマラ各地の学生が高等教育を受ける機会を提供しています。

歴史

グアテマラの独立後、保守派のラファエル・カレーラ大統領の時代には、サン・カルロス・デ・グアテマラ大学の経営はイエズス会によって行われていました。しかし、フスト・ルフィーノ・バリオス大統領時代の1872年の自由主義改革により、イエズス会は追放され、大学は世俗化され、神学教育は行われなくなりました。

この状況は長く続きましたが、カルロス・カスティージョ・アルマス大統領時代の1956年の憲法において、カトリック教会が教育のための資産を持つこと、神学を教えること、私立大学を設立することなどが認められました。これにより、宗教に基づいた教育機関の設立が再び可能になりました。

そして、ミゲル・イディゴラス・フエンテス大統領時代の1961年にラファエル・ランディバル大学が創立され、翌1962年に授業が開始されました。最初の学生数は138人で、経済学、法学、人文科学の3つの学部に分かれていました。当初はグアテマラ高校の建物を借りて使用していましたが、その後グアテマラシティ10区に校舎が建設され、1970年代には現在の16区のキャンパスに移転しました。

大学の名前の由来となっているラファエル・ランディバルは、18世紀のグアテマラ出身のイエズス会士です。彼は1767年にカルロス3世がイエズス会をスペイン領土から追放する命令を発令したため、グアテマラを離れてボローニャに移り住みました。そこで彼は『メキシコ田園生活 (Rusticatio Mexicana, 1782)』というラテン語の長大な詩を出版したことで知られています。

主要な卒業生

ラファエル・ランディバル大学は、グアテマラの政治、経済、社会に貢献する多くの著名な卒業生を輩出しています。

ラミロ・デ・レオン・カルピオ - グアテマラ大統領(1993-1996)
アルバロ・アルス - グアテマラ大統領(1996-2000)
オスカル・ベルシェ - グアテマラ大統領(2004-2008)

外部リンク

principal.url.edu.gt（公式サイト）

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