一色四順

一色四順（イーソースーシュン）

一色四順とは、麻雀におけるローカル役の一つで、別名「四連太宝（スーレンタイホー）」とも呼ばれます。

概要

同じ種類の順子（数字が連続する3つの牌の組み合わせ）を4つ揃えることで成立します。これは、二盃口（同じ順子2組）をさらに同じ順子で作るか、一色三順に同じ順子を加えた形と見なすことができます。

例えば、マンズ、ソーズ、ピンズのいずれか一種で「123」「456」「789」といった順子を4つ揃える必要があります。

1種類の牌につき各4枚しか存在しないため、続き数字3つで全て集めなければならないという、非常に難易度の高い役です。同じ牌が4枚揃えば槓（カン）も可能なため、偶然にこの役が成立する可能性は極めて低いと言えます。

飜数とルール

門前（メンゼン）の場合: 役満として扱われるのが一般的です。
副露（フーロ）した場合: 難易度が高いことに変わりはないため、役満とするか、順子役の原則に従って食い下がり（飜数が下がる）とするかは、ルールによって異なります。

出現頻度が極めて低く、扱いが一定ではないため、日本ルールではほとんど採用されていません。しかし、中国麻雀では「一色四同順」という名称で、48点役（日本の倍満～三倍満相当）として採用されています。

採用されていない場合の扱い

一色四順が採用されていない場合、以下のいずれかの役として解釈されることがあります。

門前の場合
同じ順子2組ずつの二盃口（3飜）
順子1つ+暗刻（アンコ：同じ牌3枚）3つとして三暗刻（2飜）

一般的には、点数が高い二盃口として解釈されることが多いです。

ただし、同一順子4つを「同一順子2つ×2」とは見なさず、二盃口を認めないルールも存在します。この場合、三暗刻を選択することになります。

また、三連刻（サンレンコウ：同じ数字の連番の刻子3つ）（2飜）を採用しているルールでは、三暗刻に取ると必ず三連刻も成立するため、三暗刻+三連刻の4飜の方が二盃口よりも高くなることがあります（二盃口に平和やチャンタが複合できる場合は例外）。
副露した場合

二盃口や平和は成立しません。チー（チー：他家の捨て牌を貰っての副露）1回ならば三暗刻が成立する可能性はありますが、確実ではありません。役なしとなることもあります。混一色（ホンイーソー：1種類の数牌と字牌のみで構成された手）やチャンタ（チャンタ：全ての牌に1・9牌または字牌が含まれている手）が複合しない限り、狙っても大きな役にはなりにくいでしょう。

牌姿の例

副露したケース

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待ち。一手変わりで清一色（チンイーソー：1種類の数牌のみで構成された手）になりますが、一色四順非採用の場合はこのままあがるとタンヤオ（タンヤオ：2～8の数牌のみで構成された手）のみです。

多門張（タンメンチャン：複数の待ちがある状態）の高目が一色四順になるケース

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　ツモ


待ちはの変則三門張。七索と八索の暗刻を抜くと分かりやすくなります。一色四順非採用でも清一色+ツモ+平和+純チャン+二盃口で14飜となります。

緑一色（リューイーソー：緑色の牌のみで構成された手）との複合

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　ロン


一色四順+緑一色でダブル役満になります。一般的な役満で一色四順と複合可能なのは天和・地和・人和を除けば緑一色のみです（緑一色の成立にの刻子を必要としないルールに限ります）。

脚注

ローカル役のため、採用の有無は事前に確認が必要です。

関連項目

麻雀の役一覧
麻雀用語一覧
一色三順

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