久保田運動具店

久保田運動具店（久保田スラッガー）

久保田運動具店は、大阪市北区に本社を構えるスポーツ用品メーカーであり、特に野球グラブの製造で広く知られています。一般的には「久保田スラッガー」の通称で親しまれています。

企業概要

株式会社久保田運動具店は、野球用品の中でも特にグラブに注力しているメーカーです。その特徴は、すべてのグラブが職人の手作業によって丁寧に作り上げられている点にあります。手作りにこだわることで、高品質なグラブを提供し、プロ野球選手の中にも「グラブだけは久保田スラッガー」という愛用者が数多く存在します。

また、現在では一般的なグラブの型付け方法として知られる「湯もみ型付け」の元祖としても有名です。これは、新品の硬いグラブを जल्दी usableにするために、40℃程度の湯に浸けて型を付けるという画期的な方法で、同社の福岡支店長である江頭重利氏によって開発されました。

2006年には、グラブの皮革を使用したバッグを発売し、松坂大輔選手や松井稼頭央選手、赤田将吾選手らが使用したことで、埼玉西武ライオンズを中心にプロ野球選手や野球ファンの間で広く人気を集めました。

かつては、南海ホークスのユニフォームをダイエーへの譲渡直前まで納入していました。1980年のホーム用と1984年以降のビジター用はデサントが製造し、納入を久保田スラッガーが行っていました（タグは両社の連名）。それ以外のユニフォームは久保田スラッガーが自社で製造していました。

2008年には、福岡ソフトバンクホークスが南海ホークスのユニフォーム、埼玉西武ライオンズが西鉄ライオンズのユニフォームを復刻着用した際に、久保田運動具店が製作を請け負い、一般ファン向けにも限定販売されました。

創業80周年を迎えた2016年には、自社初の公式サイトを開設し、情報発信を強化しています。

主要役員

代表取締役：久保田勝行
顧問：江頭重利（野球用品の開発、湯もみ型付けの元祖として知られ、厚生労働省「現代の名工」や黄綬褒章を受章）

江頭重利氏の格言として、「三つの努力（努力に努力を重ね、尚重ねて努力）」という言葉が広く知られています。

事業所

東京支店：東京都渋谷区千駄ヶ谷2-32-1
福岡支店：福岡市中央区大手門2-9-29 エクセラン大手門 1F

主なプロ野球選手（現役）

多くのプロ野球選手が久保田スラッガーのグラブを使用しています。以下はその一例です。

読売ジャイアンツ：増田大輝
阪神タイガース：板山祐太郎、植田海、木浪聖也、中野拓夢
中日ドラゴンズ：京田陽太、三ツ俣大樹、遠藤一星、溝脇隼人、高橋周平
横浜DeNAベイスターズ：田中健二朗、乙坂智、大和
広島東洋カープ：安部友裕
東京ヤクルトスワローズ：西浦直亨
福岡ソフトバンクホークス：髙田知季、武田翔太、中谷将大
埼玉西武ライオンズ：金子侑司、岡田雅利
東北楽天ゴールデンイーグルス：浅村栄斗、足立祐一、内田靖人、三好匠
北海道日本ハムファイターズ：中島卓也、淺間大基、木村文紀、加藤豪将
オリックス・バファローズ：西野真弘、山﨑福也、若月健矢

主なプロ野球選手（OB）

数多くのOB選手も久保田スラッガーのグラブを愛用していました。

読売ジャイアンツ：田辺徳雄、前田幸長、片岡治大
阪神タイガース：佐々木誠、中込伸、金本知憲
中日ドラゴンズ：大友進、亀澤恭平
横浜DeNAベイスターズ：小川博文、中村紀洋、石川雄洋
広島東洋カープ：比嘉寿光、庄司隼人
東京ヤクルトスワローズ：辻発彦、鈴木健、藤本敦士、内川聖一
福岡ダイエーホークス：門田博光、石毛宏典
福岡ソフトバンクホークス：鳥越裕介、本多雄一
千葉ロッテマリーンズ：平野謙、フリオ・ズレータ、鳥谷敬
西武ライオンズ：野村克也、松井稼頭央
東北楽天ゴールデンイーグルス：土屋朋弘、後藤光尊
北海道日本ハムファイターズ：稲葉篤紀、新庄剛志
オリックス・ブルーウェーブ：福良淳一
オリックス・バファローズ：吉田修司、古木克明

(※球団名は現役最終所属球団)

外部リンク

株式会社久保田運動具店「KUBOTA SLUGGER」 - 公式サイト

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