九州八十八湯めぐり〜九州温泉道〜

九州八十八湯めぐり〜九州温泉道

九州八十八湯めぐり（きゅうしゅうはちじゅうはちゆめぐり）は、九州地方の温泉を巡る体験型イベントです。このイベントの参加者は、指定された温泉施設を訪れ、合計88か所のスタンプを集めることで、泉人（せんにん）や他の段位の認定を受けることを目指します。

イベントの概要

このイベントは2010年11月26日、ちょうど「いい風呂の日」にスタートしました。参加者は、「御湯印帳」と呼ばれるスタンプ帳を100円で購入し、温泉の施設を巡りながらスタンプを集めます。対象となる温泉施設は2022年4月の時点で130ヶ所以上存在し、88か所以上の中から自主的に選びスタンプを集めることができます。

温泉施設は、九州八十八湯選定委員会という専門の組織によって選定されています。この委員会には、温泉のプロである「温泉名人」が4名在籍し、それぞれの方が温泉に精通しています。彼らは、郡司勇、斉藤雅樹、土谷雄一、北出恭子という著名なインストラクターです。

初めのうちはJR九州が事務局を務めていましたが、2015年からは九州観光推進機構がその役割を引き継ぎました。

段位（称号）について

このイベントには認定段位があり、各段位に応じて所定のプレミアムや認定証が授与されます。認定料金は、見習いが500円、泉人が1,500円、その他は1,000円となっています。参加者は、郵便為替や銀行振込で料金を支払い、その後、郵送または直接（要予約）で申請を行います。認定されると、段位に応じた賞品が贈られるほか、『泉人』として認定された方の名前が竹瓦温泉に掲示され、公式ホームページ88onsen.comにも掲載されます。さらに、一回目の達成時には特別に一部参加施設で使える「泉人優待券」が贈られます。

認定されるためには、それぞれの段位に必要なスタンプ数が決まっています。以下はその段位と必要なスタンプ数の一覧です。

• - 泉人（せんにん）：88個（異なる7県のスタンプ）
• - 泉生（せんせい）：80個（異なる7県のスタンプ）
• - 風○呂（ぷろ）：72個（異なる7県のスタンプ）
• - 四段：64個（異なる6県のスタンプ）
• - 三段：56個（異なる6県のスタンプ）
• - 二段：48個（異なる5県のスタンプ）
• - 初段：40個（異なる5県のスタンプ）
• - 中級：32個（異なる4県のスタンプ）
• - 初級：24個（異なる3県のスタンプ）
• - 入門：16個（異なる2県のスタンプ）
• - 見習い：8個

対象施設の一覧

2022年4月時点での対象施設に関しては、以下のように分類されています。

• - 福岡県（14施設）

二日市温泉、原鶴温泉、久留米温泉、大川温泉、博多温泉、船小屋温泉、あさくら温泉、田主丸温泉、筑後川温泉、遠賀川温泉、甘木温泉

• - 佐賀県（6施設）

古湯温泉、武雄温泉、嬉野温泉、熊の川温泉、高串温泉

• - 長崎県（8施設）

平戸たびら温泉、小浜温泉、雲仙・小地獄温泉、湯ノ本温泉、波佐見温泉、長崎温泉、島原温泉

• - 熊本県（24施設）

杖立温泉、岳の湯温泉、山川温泉、黒川温泉、小田温泉、火の山温泉、垂玉温泉、地獄温泉、菊池温泉、平山温泉、山鹿温泉、植木温泉、亀の甲温泉、辰頭温泉、弓ヶ浜温泉、日奈久温泉、湯浦温泉、湯の児温泉、湯の鶴温泉、人吉温泉

• - 大分県（38施設）

別府温泉、鉄輪温泉、明礬温泉、亀川温泉、浜脇温泉、堀田温泉、塚原温泉、あたみ温泉、府内温泉、丹生温泉、長湯温泉、由布院温泉、神塩温泉、山香温泉、夜明温泉、筋湯温泉、筌の口温泉、夷谷温泉、赤松温泉、高崎山温泉、壁湯天然洞窟温泉、くにさき六郷温泉、王子温泉、星生温泉、七福温泉、深耶馬渓温泉、湯平温泉、天ヶ瀬温泉、七里田温泉

• - 宮崎県（12施設）

青井岳温泉、北郷温泉、あきしげゆ温泉、湯之元温泉、高屋温泉、曽山寺温泉、小林温泉、白鳥温泉、京町温泉、新富温泉、加久藤温泉

• - 鹿児島県（28施設）

吉松温泉、硫黄谷温泉、霧島温泉、日の出温泉、妙見温泉、安楽温泉、日当山温泉、隼人温泉、船津温泉、市比野温泉、川内高城温泉、阿久根温泉、湯之元温泉、吹上温泉、大黒温泉、鹿児島温泉、古里温泉、指宿温泉、弥次ヶ湯温泉、テイエム牧場温泉、海潟温泉、尾之間温泉、湯向温泉（休業中）

このように、九州八十八湯めぐりは多くの温泉施設を参照できる貴重な体験を提供しています。九州の美しい自然を楽しみながら、各地の温泉に親しむことができ、このイベントを通じて新たな発見と感動をすることができるのです。

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