二条舎子

二条舎子の生涯とその影響

二条舎子（にじょう いえこ）は、1716年10月9日に生まれ、1790年3月14日に75歳で亡くなりました。彼女は桜町天皇の妃であり、後[[桜町天皇]]の母として、日本の皇室において特異な位置を占めます。舎子は後に皇太后としても知られる存在で、その女院号は青綺門院（せいきもんいん）です。この資料は、舎子の生涯、系譜、経歴、そして皇室への貢献を詳述します。

系譜

二条舎子は、関白左大臣として知られる二条吉忠の二女でした。彼女の母は加賀藩主前田綱紀の娘である利子で、同母姉には有栖川宮職仁親王妃の淳子が、異母弟には右大臣の二条宗熙がいます。このように舎子は、貴族の家系に生まれ育ちました。

経歴

享保18年（1733年）に、舎子は4歳年下の皇太子、昭仁親王（後の桜町天皇）の妃として宮中に入ります。入内してから2年後、昭仁親王は即位し、舎子は女御として宣下を受けます。続いて、元文2年（1737年）には第一皇女、盛子内親王を、元文5年（1740年）には第二皇女、智子内親王（後の後[[桜町天皇]]）を出産します。男児は生まれませんでしたが、舎子は延享2年（1745年）に弟の娘である遐仁親王（のちの桃園天皇）を養子として迎えました。

延享4年（1747年）、桜町天皇が遐仁親王に譲位すると、舎子は皇太后に任命されます。この際、桃園天皇は未だ7歳であり、桜町上皇による院政が行われました。しかし、寛延3年（1750年）に桜町上皇が亡くなると、舎子は女院号を受けて落飾します。

宝暦12年（1762年）、桃園天皇が22歳で亡くなります。この時、彼の子である英仁親王（後の後[[桃園天皇]]）はまだ5歳でした。そのため、舎子の実子でもある智子内親王が、英仁親王が成長するまでの中継ぎとして即位しました。この出来事をもって、明正天皇以来119年ぶりとなる女帝、後[[桜町天皇]]が誕生しました。

明和7年（1771年）、後[[桜町天皇]]は英仁親王に譲位し、後[[桃園天皇]]が即位しますが、父である桃園天皇に続き、後[[桃園天皇]]も安永8年（1779年）に22歳で死亡しました。残された皇子女は同年に誕生したばかりの欣子内親王ただ一人となります。この結果、皇統は断絶し、次代には庶子の閑院宮家から師仁王を迎え、光格天皇が即位することとなりました。

舎子は、4代にわたり皇太后および女院として皇室に寄与し続けました。彼女の存在は、幼帝や女帝が続いた時代の中で特筆すべきものであり、晩年には桃園天皇の生母である開明門院や、後[[桃園天皇]]の生母である恭礼門院らから「大女院」と呼ばれるほどの影響力を持っていました。

最後の日々と崇敬

1790年に崩御した舎子は、月輪陵に埋葬されました。彼女の生涯は日本の皇室の重要な歴史を刻んでおり、その存在は後の世の皇族に多大な影響を与えました。特に、彼女は皇太后として女帝への道を切り開き、皇室内の権力バランスにおいて重要な役割を果たしました。

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