二部

二部について

二部とは、漢字を部首によって分類した際に形成される特定のグループの一つです。主に「二」を基にしている漢字がこの部に分類されており、その形状や意味に特徴があります。「二」は数字の2を意味し、次のものや倍の概念を含む漢字でも使用されます。この部に含まれる漢字には、互（あい）、五（ご）、亜（あ）などがあり、これらの漢字にも、上下に横棒がある書き方が見られます。

また、片仮名の「ニ」はこの漢字「二」から派生したものであり、形は非常に似ています。漢字の「二」が日本語や他の言語に与えた影響の一部です。現代の中国における簡体字の部首分類法では、この二部は削除されており、「二」は一部として扱われています。

主な字書における二部の配列

二部の漢字は、さまざまな字書において特定の位置に整理されています。以下は幾つかの主要な字書での二部の位置です：

• - 説文解字：540部中第479番目（巻十三下8番目）
• - 五経文字：160部中第135番目（巻下41番目）
• - 龍龕手鑑：242部中第176番目（去声19番目）
• - 四声篇海：444部中第439番目（巻十五30番目）
• - 康熙字典：214部中第7番目（2画1番目）

通称と国別呼称

この部は、日本語では「に」と呼ばれています。韓国では「두이부（du i bu）」とされ、「ふたつの二部」という意味を持ちます。また、英語圏では「Radical Two」という呼称が使われています。これらの名前からも、二部の基になる漢字である「二」の重要性が伺えます。

字音の特徴

二部の「二」は中古漢語および現代漢語で異なる発音を持つ点も注目に値します。以下はその発音の例です：

• - 中古漢語：広韻では「而至切」、詩韻では「寘韻」「去声」
• - 現代漢語：普通話では「èr」と発音される（ピンイン：èr、注音：ㄦˋ、ウェード式：erh4）、広東語では「ji6」となります。日本語では「ジ」と「ニ」という音を持ち、訓読みは「ふた」となります。朝鮮語でも「이（i）」と音があり、訓読みは「둘（dul）」や「두（du）」として使われています。

字形の明示

「二」の字形は、横棒が二つ配置された形です。これにより数字の2を象徴し、そのシンプルな構造が多くの漢字に影響を与えています。

代表的な例字

二部には数多くの漢字が含まれています。例えば以下のような字が代表的です：

• - 二、𠄞、𠄟、𠄠、于、云、互、五、井、𠄡、亜（𠄷なども含む）

このように、二部は漢字の中でも特に基本的かつ重要な部首の一つであり、その成り立ちや使用法は漢字文化圏における語彙の理解理解において欠かせない要素となっています。

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