堀ノ内駅

堀ノ内駅について

堀ノ内駅（ほりのうちえき）は、神奈川県横須賀市三春町三丁目に位置する京浜急行電鉄（京急）の駅です。駅番号はKK61で、京急本線と久里浜線の分岐点となる重要な駅です。

利用可能な鉄道路線

京浜急行電鉄
本線
久里浜線

歴史

堀ノ内駅は、その歴史の中で数々の変遷を遂げてきました。

1930年（昭和5年）4月1日：横須賀堀内仮駅として、現在地より横須賀中央寄りの位置に開業しました。
1936年（昭和11年）6月：駅に昇格しました。
1941年（昭和16年）11月1日：湘南電気鉄道と京浜電気鉄道が合併し、京浜電気鉄道の駅となりました。
1942年（昭和17年）
5月1日：京浜電気鉄道が東京横浜電鉄へ合併し、東京急行電鉄（大東急）の駅となりました。
12月1日：久里浜線が久里浜駅（現在の京急久里浜駅）まで開通し、現在地に移転しました。
1948年（昭和23年）6月1日：京浜急行電鉄が発足し、京浜急行電鉄の駅となりました。
1961年（昭和36年）9月1日：堀ノ内駅に改称しました。
1999年（平成11年）7月31日：特急停車駅から快特停車駅へと昇格しました。
2008年（平成20年）11月21日：接近メロディとして「かもめが翔んだ日」が導入されました。
2017年（平成29年）：新駅舎に改築されました。

駅構造

堀ノ内駅は、島式ホーム2面4線を有する地上駅です。傾斜地に位置しているため、改札口はホームの下にあります。駅の浦賀方で本線と久里浜線が平面交差で分岐しています。久里浜線の起点駅ですが、留置線などの設備はなく、久里浜線の列車は一部を除き本線の横浜・品川方面に直通します。品川方には片渡り線があり、早朝や夜間には始発・終着列車や、浦賀方と久里浜線にある車両基地との間で回送列車が上り本線上で折り返します。

快特や特急は主に京急久里浜方面へ運行され、普通の列車は主に浦賀方面へ運行されています。駅では浦賀方面の列車と京急久里浜・三崎口方面の列車による相互接続が行われます。

開業当初は相対式ホーム2面2線構造でしたが、1942年12月1日の久里浜線開業に伴い、上りホームに副本線（現在の4番線）が増設され、線内折り返し運転が行われました。1954年6月15日には、当駅と湘南井田駅（現在の北久里浜駅）間が複線化され、本線との直通運転が開始。現在の2番線からも乗り入れが可能となり、同時に下りホームにも副本線（現在の1番線）が増設されました。

のりば

原則として、1番線は浦賀方面専用、2番線は京急久里浜方面（一部浦賀方面）、3番線は浦賀方面からの上り列車、4番線は京急久里浜方面からの上り列車が使用します。

配線上、1番線と京急久里浜・三崎口方面、4番線と浦賀方面は繋がっていないため、車両の出入りはできません。本線・久里浜線ともに出入り可能なのは2番線のみです。下り本線同士の緩急接続は可能ですが、久里浜線の上下線および、上り本線同士の緩急接続はできません。ただし、3番線から京急久里浜方面へは線路が繋がっており、深夜に浦賀から来た電車が車両管理区に回送される際に使用されます。

久里浜線は開業当初、本線との直通運転を行っておらず、現在の4番線のみを使用し、線内折り返し運転を行っていました。そのため、現在でも4番線から京急久里浜方面へ向かうことができます。

上り本線同士の緩急接続はできませんが、1958年3月16日改正の休日ダイヤでは、3番線に到着した浦賀始発の普通が客扱い後、一旦品川寄りに移動し、4番線に入れ替えて、後続の浦賀始発のハイキング特急「第三房総号」を待避した事例があります。

平日の夕方には、当駅始発の特急 品川行きが数本設定されています。

接近メロディ

2008年11月21日から、横須賀市三春町出身の渡辺真知子の代表曲「かもめが翔んだ日」をアレンジしたものが接近メロディとして使用されています。メロディはスイッチが制作し、編曲は塩塚博が担当しました。下りホームはBメロ、上りホームはサビのアレンジです。

利用状況

2021年度の1日平均乗降人員は10,152人で、京急線全72駅中52位です。この数字には乗り換え客は含まれていません。

駅周辺

駅周辺は主に住宅街です。駅前は狭隘で、バスターミナルも限られています。最寄りの幹線道路は、北側約200m先にある国道134号です。

駅の北側は埋立地を中心とした平地で、国道沿いにはロードサイド店舗や公園が見られます。駅の南側は丘陵地を開発した住宅街です。

主な周辺施設は以下の通りです。

横須賀市立海辺つり公園
横須賀青果市場
春日神社
横須賀三春郵便局
横須賀市立山崎小学校
国道16号
国道134号
堀ノ内商栄会
横須賀市下町浄化センター

バス路線

駅前の「堀内駅」バス停は狭隘で、乗り入れる路線も少ないです。駅北部徒歩約3分の国道134号上にある「堀内」バス停も利用可能です。全路線が京浜急行バスによって運行されています。

堀内駅
堀23 - 立野団地循環
衣30 - 衣笠駅行
無番 - LIVINよこすか店【リヴィンシャトルバス】

堀内
東方向
須22・堀22 - 防衛大学校行
堀23 - 立野団地循環
須24 - 観音崎行（走水経由）
須26 - かもめ団地行（浦賀駅経由）
須28 - 観音崎自然博物館行 ※休日日中のみ
西方向
須22・須24・須25・須26・須27・須28 - 横須賀駅行（米ヶ浜経由）※18時台まで
須22・須24・須27 - 横須賀駅行（日ノ出町経由）※18時台以降
堀23 - 堀内駅行
北方向
衣30 - 衣笠駅行
南方向
衣30 - 堀内駅行

隣の駅

京浜急行電鉄

本線
□「イブニング・ウィング号」停車駅（座席指定券不要）
■快特：横須賀中央駅 (KK59) - 堀ノ内駅 (KK61) - （久里浜線）
■特急：横須賀中央駅 (KK59) - 堀ノ内駅 (KK61) - 京急大津駅 (KK62)
■普通：県立大学駅 (KK60) - 堀ノ内駅 (KK61) - 京急大津駅 (KK62)
久里浜線
□「イブニング・ウィング号」停車駅（座席指定券不要）
■快特・■特急：（本線横須賀中央方面） - 堀ノ内駅 (KK61) - 新大津駅 (KK65) ※久里浜線内は各駅に停車
■普通：（本線県立大学方面） - 堀ノ内駅 (KK61) - 新大津駅 (KK65)

脚注

京浜急行電鉄の1日平均利用客数

神奈川県県勢要覧

関連項目

日本の[[鉄道駅一覧]]

外部リンク

堀ノ内駅（各駅情報） - 京浜急行電鉄
堀ノ内商栄会

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