京秦線

京秦線について

京秦線は、中華人民共和国の首都である北京市から、河北省の秦皇島市へと至る全長294kmの鉄道路線です。この路線は、中国国鉄によって運営されており、北京と狼窩鋪の間は京哈線と線路を共有しています。

概要

京秦線は、西の北京市から始まり、河北省の三河市、天津市の薊州区、河北省の玉田県、唐山市、灤州市、遷安市、盧竜県を経て、秦皇島市へと至ります。この路線は、中国第六次五カ年計画における重点建設項目の一つでした。

京秦線は、北京の鉄道結節点と、山西省の石炭輸送ルートである豊沙線、京原線と接続しています。これにより、華北地方の沿海港湾都市であり、北京当局にとって最大の石炭積出港である秦皇島市と直結し、海上輸送ルートとの接続を確立しています。このため、京秦線は山西省の石炭を輸送する上で、非常に重要な役割を担っています。

また、京秦線は北京当局が建設した最初の複線電化路線であり、丁荘隧道というトンネル1か所と、34の駅で構成されています。

歴史

京秦線の歴史は、1901年にまで遡ります。義和団の乱の際、英軍が北京を占領した際に、北京における影響力を強化するため、関内外鉄道の一部である馬家堡から永定門を経て、在外公館地区に近い正陽門までの延伸工事が行われました。同時に、東便門から食料集積地であった通州の北運河西岸までの23kmの支線建設も開始され、翌年には東便門と通州の間が開業しました。

1902年8月24日には、清国に返還されましたが、1938年には華北交通の管轄下に入りました。1945年の日本の敗戦により、中華民国に返還されました。1973年には、狼窩鋪への延伸工事が開始されましたが、後に終点は坨子頭に変更されました。1975年には、通県と坨子頭（現在の灤県）の間が開業し、通坨線と呼ばれました。1982年には、狼窩鋪と秦皇島間の新線の建設が開始され、1984年6月に開業しました。これにより、北京 - 通県 - 狼窩鋪と狼窩鋪 - 秦皇島が統合され、京秦線と改称されました。同時に、狼窩鋪 - 坨子頭は狼坨線と改称されました。

接続路線

京秦線は、以下の路線と接続しています。

北京駅：京包線、京通線、京承線
北京東駅：双沙線（北京枢紐東北環線）
双橋駅：京承線
薊県南駅：津薊線
狼窩鋪駅：津山線、狼坨線
秦皇島駅：大秦線、京哈線、津山線

主要駅一覧

京秦線の主要駅は以下の通りです。

北京 - 北京東 - 双橋 - 通州 - 薊県南 - 唐山北 - 狼窩鋪 - 遷安 - 盧竜 - 秦皇島

関連項目

京哈線
華北交通

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