伊四十型潜水艦

伊四十型潜水艦について

伊四十型潜水艦は、大日本帝国海軍が建造した潜水艦の艦級であり、巡潜乙型改1（じゅんせんおつがたかい1）とも呼ばれます。この艦級は、伊号第四十[[潜水艦]]から伊号第四十五[[潜水艦]]までの6隻で構成され、1943年から1944年にかけて竣工しました。太平洋戦争中に全艦が戦没するという悲劇的な結末を迎えています。

設計と特徴

伊四十型潜水艦は、伊十五型[[潜水艦]]（巡潜乙型）の設計を基に開発されました。主な任務は、索敵や輸送であり、太平洋戦争において重要な役割を担いました。しかし、量産化のために主機関が巡潜3型と同じ艦本式1号甲10型ディーゼル2基に変更されたため、出力が低下し、排水量が若干増加しました。これにより、速力も0.1ノットほど低下しています。また、伊四十六型以降の丙型潜水艦と同様に、内殻板がDS鋼から軟鋼に変更されました。

戦歴

伊四十型潜水艦は、太平洋戦争において様々な作戦に従事しました。伊号第四十一[[潜水艦]]は、米軽巡洋艦レノを撃破するという戦果を挙げ、伊号第四十五[[潜水艦]]は、米護衛駆逐艦エバーソールを撃沈するという戦果を上げています。しかし、これらの戦果も、戦争全体の流れを変えるには至らず、6隻全てが戦没するという結果になりました。

回天搭載艦への改装

伊号第四十四[[潜水艦]]は、他の乙型潜水艦と同様に、回天搭載艦へと改装されました。1945年4月に撮影された写真からは、艦尾の14cm砲が撤去され、艦首の航空兵装（格納筒、クレーン、射出機）が撤去されていることが確認できます。また、22号電探が装備されていることも確認できます。これらの改装は、回天を搭載し、より攻撃的な任務に対応するためのものでした。

同型艦

伊四十型潜水艦の同型艦は以下の通りです。

伊号第四十[[潜水艦]]
伊号第四十一[[潜水艦]]
伊号第四十二[[潜水艦]]
伊号第四十三[[潜水艦]]
伊号第四十四[[潜水艦]]
伊号第四十五[[潜水艦]]

所属

竣工した伊40型潜水艦は、訓練部隊である第11潜水戦隊に編入され、訓練後、伊40は第2潜水隊に、その他の艦は第15潜水隊に編入されました。

参考文献

雑誌「丸」編集部『写真 日本の軍艦 第12巻 潜水艦』（光人社、1990年） ISBN 4-7698-0462-8
外山操『艦長たちの軍艦史』（光人社、2005年） ISBN 4-7698-1246-9

関連項目

大日本帝国海軍艦艇一覧

外部リンク

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