佐野のわたし駅

佐野のわたし駅は、群馬県高崎市上佐野町に位置する上信電鉄上信線の駅です。

概要

地元の熱心な要望を受けて設置が決定した請願駅であり、駅名とデザインには地域住民の思いが込められています。2014年2月には、群馬県内の小中学生を対象に、駅名、入場門、駅名標、ホームフェンスのデザインを公募するというユニークな試みが行われました。応募作品の中から選ばれた駅名とデザインは、同年5月21日に発表され、翌22日には表彰式が盛大に開催されました。

駅名の由来は、駅のすぐ近くを流れる烏川に、かつて渡し船が運航していたことにちなんでいます。この渡し船は、地域住民の生活に欠かせない交通手段であり、その歴史を後世に伝える意味も込められています。

デザインに関しては、地域の歴史と文化を反映したものが採用されています。入場門は渡し船をイメージし、駅名標は上信電鉄の象徴とも言えるデキ1形電気機関車をモチーフにしています。また、ホームフェンスのイラストパネルには、能の演目（謡曲）『鉢木』をイメージしたものが採用されています。これは、駅周辺に『鉢木』の主人公である佐野源左衛門常世ゆかりの常世神社があることに由来しています。

歴史

佐野のわたし駅は、2014年12月22日に開業しました。当初は10月の開業が予定されていましたが、工事の遅延などにより延期されました。

駅構造

駅構造は、単式ホーム1面1線の地上駅です。ホーム上には屋根付きの待合所が設置されており、雨の日でも安心して列車を待つことができます。駅前広場には、多目的トイレ、駐輪場、送迎自動車用のロータリーが整備されており、利便性が向上しています。

利用状況

高崎市統計季報によると、1日の平均乗車人員は以下の通りです。

(※具体的な乗車人員は省略。最新の統計データをご参照ください。)

駅周辺

駅周辺には、自然と歴史を感じられるスポットが点在しています。

烏川: 駅のすぐそばを流れる一級河川。かつては渡し船が運航していました。
佐野橋: 烏川に架かる橋。美しい景観を楽しめます。
常世神社: 『鉢木』の佐野源左衛門常世ゆかりの神社。歴史ファンには見逃せないスポットです。
定家神社: 藤原定家を祀る神社。歌道上達を祈願する人々が訪れます。
* 漆山古墳: 古代の墳墓。歴史を感じさせる佇まいです。

隣の駅

上信電鉄

■上信線

南高崎駅 - （佐野信号所） - 佐野のわたし駅 - 根小屋駅

佐野のわたし駅は、地域住民の足としてだけでなく、観光客にとっても魅力的な駅です。周辺の観光スポット巡りの拠点として、ぜひ利用してみてください。

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