入来町副田

薩摩川内市入来町副田について

入来町副田（いりきちょうそえだ）は、鹿児島県薩摩川内市に位置する大字です。かつての薩摩国薩摩郡入来郷副田村を起源とし、入来村、入来町を経て、現在は薩摩川内市の一部となっています。郵便番号は895-1401で、2020年10月1日時点の人口は2,092人、世帯数は904世帯です。

地理

薩摩川内市のほぼ中央部に位置し、川内川水系樋脇川の上流域に広がっています。旧入来町の北半分を占め、北にさつま町、南に入来町浦之名、東に祁答院町藺牟田、西に樋脇町塔之原、久住町、中村町と隣接しています。

地域の中央を南北に国道328号が走り、西部には鹿児島県道346号山田入来線が通っています。また、北部には鹿児島県道333号川内祁答院線が東西に走っており、交通の要所となっています。地域内には薩摩川内市立副田小学校や鹿児島県立川薩清修館高等学校が所在します。

かつては宮之城線が通っており、入来駅が存在しましたが、1987年の廃止後は鉄道記念公園として整備されています。

河川

川内川水系樋脇川が地域を流れています。

歴史

成立から町村制施行まで

「副田」という地名は鎌倉時代から見られ、当時は薩摩国入来院の一部でした。中世の副田は現在の字域の北部に限られ、南部は清色村に属していたと考えられています。

江戸時代には薩摩国薩摩郡入来郷の一部であり、村高は「検地帳」で687石余、「天保郷帳」で2,475石余、「旧高旧領」で1,782石余でした。江戸中期にはシラス台地の開墾が盛んになり、周辺には新町と呼ばれる集落が形成されました。

町村制施行以降

1889年の町村制施行により入来郷が再編され、入来村が成立しました。これに伴い、副田村は入来村の大字「副田」となりました。1926年には温泉地区に入来駅が設置され、入来温泉は湯治客で賑わいましたが、宮之城線は1987年に廃止されました。1948年には入来村が町制を施行し、入来町の大字となりました。

2004年、入来町は川内市などと合併し、薩摩川内市となり、入来町副田は薩摩川内市の大字として現在に至ります。

人口

1995年以降の国勢調査による人口推移は以下の通りです。

（具体的な人口データは省略）

施設

公共施設

入来体育館
入来武道館
向山自然公園
鉄道記念館
入来文化ホール

教育施設

鹿児島県立川薩清修館高等学校
薩摩川内市立副田小学校
浄国寺保育園

郵便局

入来郵便局

寺社

熊野神社
重来神社
浄国寺
入来修道院
日枝神社

小・中学校の学区

市立の小中学校に通う場合、学区は以下の通りです。

（具体的な学区情報は省略）

交通

道路

一般国道：国道328号
一般県道：鹿児島県道333号川内祁答院線、鹿児島県道346号山田入来線

まとめ

入来町副田は、豊かな自然と歴史が息づく地域です。交通の便も良く、教育施設や公共施設も充実しており、住みやすい環境が整っています。かつての鉄道の記憶を残す鉄道記念公園は、地域の歴史を伝える場所として大切にされています。

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