別府港 (島根県)

別府港について

別府港は、島根県隠岐郡西ノ島町に位置する地方港湾であり、島根県が港湾管理者となっています。隠岐諸島の島前地域において、西ノ島の主要な玄関口としての役割を果たしています。

歴史

別府港は、明治時代の初期から本土と隠岐諸島を結ぶ航路の寄港地として利用されてきました。1966年（昭和41年）1月25日には港湾区域として正式に認可され、島の発展に貢献してきました。

港湾の利用状況

2015年度の統計データによると、別府港の発着数は11,984隻、総トン数は4,111,07トンに達しています。また、年間利用客数は333,625人にのぼり、その内訳は乗込人員が166,925人、上陸人員が166,700人となっています。これらの数字は、別府港が島内外の交通において重要な役割を果たしていることを示しています。

みなとオアシスとしての活動

別府港一帯は、2016年（平成28年）9月17日にみなとオアシスに登録され、「みなとオアシス　おき・にしのしま」として地域住民や観光客に親しまれています。フェリーターミナルを代表施設として、賑わい拠点としての役割も担っています。

航路

別府港には、隠岐汽船と隠岐観光の2社がフェリーと高速船を就航させています。これらの船舶は、本土の七類港（松江市）や境港（境港市）、島後の西郷港（隠岐の島町）、島前の中ノ島・菱浦港（海士町）、知夫里島・来居港（知夫村）を結び、人や物の流れを支えています。

かつて隠岐観光は、西ノ島南部の波止港や西部の浦郷港にも就航していましたが、現在は国道485号を通じて2005年に完成した西ノ島大橋がこれらの地区への主要なアクセスルートとなっています。

港周辺の施設

別府港の周辺には、隠岐広域連合立隠岐島前病院や黒木御所・碧風館などの施設があります。

隠岐広域連合立隠岐島前病院：地域医療を支える重要な拠点です。
黒木御所・碧風館：歴史的な文化遺産であり、観光スポットとしても知られています。

別府港は、交通の要衝としての役割だけでなく、地域経済や観光にも貢献する重要な港です。

参考資料

『港湾統計（年報）』国土交通省、2016年。
島根県 - 別府港の概要
* 中国地方整備局 - みなとオアシス　おき・にしのしま

もう一度検索