北九州国際音楽祭

北九州国際音楽祭は、福岡県北九州市八幡東区にある北九州市立響ホールを主会場として開催される音楽祭です。

概要

1988年11月、北九州市の市政25周年記念事業として産声を上げました。以来、国内外で目覚ましい活躍を見せる演奏家たちを招聘し、海外オーケストラや室内楽を中心に、多彩な音楽プログラムを提供しています。音楽祭の立ち上げ当初、音楽監督を務めたのは、北九州市出身のヴァイオリニストである新井淑子氏でした。彼女は、夫のセッポ・キマネン氏とともに「クフモ室内音楽祭」を創設したことでも知られています。

この音楽祭の特徴として、単にクラシックコンサートを開催するだけでなく、地域の中学生などを対象とした鑑賞教室などの「教育プログラム」や、出演アーティストによるトークショー、バックステージツアー、リハーサル見学といった「特別プログラム」が充実している点が挙げられます。これにより、音楽文化の普及と深化に大きく貢献しています。

また、若手音楽家の育成にも力を入れており、将来有望な才能の発掘にも積極的です。実際に、この音楽祭への出演をきっかけに、後に国際的な舞台で活躍するようになったアーティストも少なくありません。

2007年には、記念すべき20回目の開催を迎え、34日間にわたる会期中に、延べ13,538人の音楽ファンが会場を訪れました。翌2008年には開催期間を大幅に拡大し、10月2日から11月9日まで開催されました。2009年の開催は10月11日から11月8日までで、この年には、辻井伸行氏やライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団といった、世界的なアーティストやオーケストラが参加し、大きな話題を呼びました。

株式会社TOTOは、第1回の開催から現在に至るまで、継続的にスポンサーを務めており、毎年、北九州市への寄付を続けています。この支援は、音楽祭の安定的な運営に不可欠な役割を果たしています。

過去の主な出演者

過去には、以下のような著名な演奏家や楽団がこの音楽祭に出演しています。

伊藤恵（ピアニスト）
エマニュエル・パユ（フルート奏者）
エリック・ル・サージュ（ピアニスト）
オーストラリア室内管弦楽団
岡崎慶輔（ヴァイオリニスト）
川口ヱリサ（ヴァイオリニスト）
小曽根真（ジャズピアニスト）
クリストフ・エッシェンバッハ（ピアニスト、指揮者）
幸田浩子（ソプラノ歌手）
篠崎史紀（ヴァイオリニスト）
清水和音（ピアニスト）
シンフォニア・ヴァルソヴィア
舘野泉（ピアニスト）
田村響（ピアニスト）
チェコ・フィルハーモニー管弦楽団
チェン・ミン（二胡奏者）
東京メトロポリタン・ブラス・クインテット
錦織健（テノール歌手）
パリ管弦楽団
フランク・ペーター・ツィンマーマン（ヴァイオリニスト）
フランソワ・ルルー（オーボエ奏者）
松本和将（ピアニスト）
南紫音（ヴァイオリニスト）
ヤツェク・カスプシク（指揮者）
ラン・ラン（ピアニスト）



これらの出演者からもわかるように、北九州国際音楽祭は、世界的に著名な演奏家が集う、質の高い音楽祭として広く認知されています。

関連事項

音楽祭

外部リンク

* 公式サイト

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