北島信一

北島信一について

北島信一（きたじま しんいち）は、1946年9月17日生まれの日本の外交官です。長年にわたり外務省で要職を歴任し、退官後は国家公安委員としても活躍しました。

経歴

北島信一は、慶應義塾大学経済学部を卒業後、1971年に外務省に入省しました。外務省では、経済局国際機関第一課、欧亜局西欧第二課、在シンガポール日本国大使館などに勤務し、その後、経済局長、外務省大臣官房長、経済協力開発機構日本政府代表部特命全権大使（OECD代表部大使）、在ジュネーブ国際機関日本政府代表部特命全権大使を歴任しました。

外務省大臣官房長在職中には、瀋陽総領事館北朝鮮人亡命者駆け込み事件が発生し、当時の川口順子外務大臣から訓戒処分を受けています。退官後は、三井住友海上火災保険の顧問を務めていましたが、2015年5月27日に国家公安委員に任命され、2020年5月26日までその任を務めました。

また、2003年のイラク戦争時には、レバノン駐箚特命全権大使であった天木直氏が、開戦前後に戦争に反対する公電を川口順子外務大臣宛に送った際、官房長であった北島氏から「外務省を辞めるつもりか」と詰問され、「レバノン大使を最後に退職してもらう」との通告を受けたとされています。

2020年には、長年の功績が認められ、瑞宝重光章を受章しました。

家族

北島信一の義父は、外交官の吉田健三です。

同期

北島信一は、外務省入省時に以下の外交官と同期でした。

海老原紳（2008年駐イギリス大使）
橋本逸男（2009年東北大学公共政策大学院教授、2004年駐ブルネイ大使、2002年駐ラオス大使）
赤阪清隆（2007年国際連合事務次長）
須田明夫（2009年軍縮会議日本政府代表部大使、2006年国際テロ対策担当大使、2003年駐スリランカ大使）
桂誠（2007年駐フィリピン大使、2004年駐ラオス大使）
楠本祐一（2011年関西担当大使、2009年駐ポーランド大使、2004年駐ウズベキスタン大使）
島内憲（2006年駐ブラジル大使、2004年駐スペイン大使）
小島高明（2010年国際テロ対策担当大使、2007年駐オーストラリア大使、2004年駐シンガポール大使）
横田淳（2012年経済担当大使兼イラク復興支援等調整担当大使、2009年駐ベルギー大使、2006年国際貿易・経済担当大使、2004年駐イスラエル大使）
三田村秀人（2010年駐ニュージーランド大使、2007年駐ザンビア大使）
野呂元良（2008年駐マラウイ大使）
皆川一夫（2011年駐ウガンダ大使）
佐藤正晴（2012年駐ニカラグア大使）
樽井澄夫（2012年交流協会台北事務所代表、沖縄担当大使、軍縮担当大使）



北島信一は、日本の外交に長年貢献し、退官後も国家公安委員として国の安全に尽力した人物です。

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