楠本祐一

楠本祐一

楠本祐一（くすもと ゆういち）は、1947年10月2日生まれの日本の外交官です。京都府京都市出身で、同志社大学法学部を1971年3月に卒業後、同年4月に外務省に入省しました。

外務省での経歴

外務省入省後、楠本氏は以下の様な要職を歴任しました。

1972年 - 在英国大使館外交官補（7月からロシア語研修）
1974年 - 在ソ連大使館二等書記官（ロシア語研修は75年6月まで）
1980年 - 外務省情報文化局文化第二課首席事務官
1981年 - 外務省欧亜局ソヴィエト連邦課課長補佐
1982年 - 在クウェート大使館一等書記官
1988年 - 外務省科学課長
1989年 - 宮内庁侍従
1991年 - 外務省経済局国際エネルギー課長
1992年 - 在ロシア日本国大使館公使
1995年 - 経済協力開発機構日本[[政府代表部]]公使
1997年 - 外務省欧亜局審議官
1999年 - 在バンクーバー総領事
2001年 - 在ハバロフスク総領事
2004年 - 在ウズベキスタン特命全権大使
2007年 - 外務省儀典長
2009年 - 在ポーランド特命全権大使
2011年 - 特命全権大使（関西担当）・政府代表

これらの経歴から、楠本氏はソ連（ロシア）、中東、カナダ、中央アジアなど、幅広い地域での外交経験を持つことがわかります。特に、ソ連・ロシアとの関係においては、初期から深く関わっていたことが伺えます。

掌典長としての経歴

外務省を退官後、楠本氏は宮内庁に移り、以下の職務を歴任しました。

2012年9月 - 掌典次長
2014年2月3日 - 掌典長就任
2019年12月10日 - 掌典長退任

掌典長は、天皇陛下の行う祭祀を司る重要な役職です。楠本氏は、外務省での経験と知識を生かし、皇室の儀式を円滑に進める役割を担いました。

受章

2020年11月には、長年の功績が認められ、瑞宝重光章を受章しました。

同期

楠本氏と同期で外務省に入省した人物には、以下の様な大使経験者がいます。

海老原紳（08年駐イギリス大使）
橋本逸男（04年駐ブルネイ大使、02年駐ラオス大使）
赤阪清隆（07年国際連合事務次長）
須田明夫（03年駐スリランカ大使）
桂誠（07年駐比大使、04年駐ラオス大使）
島内憲（06年駐ブラジル大使、04年駐スペイン大使）
小島高明（07年駐オーストラリア大使、04年駐シンガポール大使）
横田淳（09年駐ベルギー大使、04年駐イスラエル大使）
三田村秀人（10年駐ニュージーランド大使、07年駐ザンビア大使）
清水訓夫（05年駐アルジェリア大使）
野呂元良（08年駐マラウイ大使）
皆川一夫（11年駐ウガンダ大使）
* 佐藤正晴（12年駐ニカラグア大使）

これらの同期の活躍からも、楠本氏の世代が外交の第一線で活躍したことがわかります。

まとめ

楠本祐一氏は、外交官として長年活躍し、その経験と知識を活かして、退官後は皇室の儀式を司る掌典長を務めた人物です。幅広い地域での外交経験に加え、皇室という特別な分野での貢献は、彼の多才さを示すものでしょう。

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