皆川一夫

皆川一夫について

皆川一夫（みながわ かずお）は、1947年（昭和22年）に生まれ、日本の外交官として活躍した人物です。特に、ウガンダ駐箚特命全権大使を務めたことで知られています。

生い立ちと学歴

秋田県湯沢市岩崎で生まれた皆川氏は、東京外国語大学に進学し、インドシナ語学科（現在のベトナム語専攻）で学びました。1971年（昭和46年）に大学を卒業すると、外務省に入省し、外交官としてのキャリアをスタートさせました。

外務省入省後の経歴

外務省入省後、皆川氏は1972年から2年間、在外語学研修生としてサイゴン（現在のホーチミン市）でベトナム語の研修を受けました。この経験は、後の外交官としての活動に大きな影響を与えたと考えられます。1974年からは、在南ベトナム日本国大使館に勤務し、外交官としての実務経験を積みました。

結婚と家族

皆川氏は、最初の妻を亡くした後、1994年に再婚しています。特筆すべきは、再婚相手が語学研修時代に下宿していた家の長女であり、下宿当時8歳だったベトナム人女性であったことです。この結婚は、皆川氏の国際的な視点と、異文化への深い理解を示すエピソードと言えるでしょう。

国際舞台での活躍

1978年からは、経済協力開発機構（OECD）日本政府代表部で勤務し、国際的な経済協力の分野に携わりました。1980年からは外務省アジア局難民問題対策室で勤務し、難民問題への取り組みを行いました。1984年には、国際連合難民高等弁務官（UNHCR）駐日事務所次長に就任し、難民保護の分野で活躍しました。

各地の大使館・領事館での勤務

皆川氏は、1986年から在ベトナム日本国大使館、1989年から国際連合日本政府代表部、1993年からは在ホーチミン日本総領事館首席領事として勤務しました。その後、外務省外務大臣官房領事移住部外国人課首席事務官を経て、2001年からは在ニュージーランド日本国大使館公使兼ポートモレスビー総領事に就任しました。

さらに、2004年にはミラノ領事、2007年2月からはチェンナイ総領事を務め、2011年4月から2013年9月17日まではウガンダ大使として活躍しました。

受章

2021年には、長年の外交官としての功績が認められ、瑞宝中綬章を受章しました。

同期入省の外交官

皆川氏と同期で外務省に入省した外交官には、以下のような人物がいます。

海老原紳（駐イギリス大使）
橋本逸男（東北大学公共政策大学院教授、駐ブルネイ大使、駐ラオス大使）
赤阪清隆（国際連合事務次長）
須田明夫（軍縮会議日本政府代表部大使、国際テロ対策担当大使、駐スリランカ大使）
桂誠（駐比大使、駐ラオス大使）
楠本祐一（関西担当大使、駐ポーランド大使、駐ウズベキスタン大使）
島内憲（駐ブラジル大使、駐スペイン大使）
小島高明（国際テロ対策担当担当大使、駐オーストラリア大使、駐シンガポール大使）
横田淳（経済担当大使兼イラク復興支援等調整担当大使、駐ベルギー大使、国際貿易・経済担当大使、駐イスラエル大使）
三田村秀人（駐ニュージーランド大使、駐ザンビア大使）
清水訓夫（防衛大学校教授、駐アルジェリア大使）
野呂元良（駐マラウイ大使）
佐藤正晴（駐ニカラグア大使）


これらの同期入省の外交官たちも、それぞれの分野で国際社会に貢献しました。

外部リンク

大使挨拶（在ウガンダ日本国大使館ホームページ内）

皆川一夫氏は、長年にわたり日本の外交に尽力し、その功績は高く評価されています。

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