北陸おでかけパス

北陸おでかけパスとは？北陸を満喫するための乗り放題乗車券

北陸おでかけパスは、かつてJR西日本が販売していた、北陸地方をお得に旅するための企画乗車券です。週末や祝日限定で、エリア内の普通列車や快速列車の普通車自由席が乗り放題になる便利な切符でした。北陸新幹線の開業に伴い、周辺の第三セクター鉄道も利用可能になり、ますます魅力的なパスとなりました。

北陸おでかけパスの概要

利用可能エリア

北陸おでかけパスは、主にJR西日本金沢支社管内の北陸3県を中心としたエリアで利用できました。具体的には、以下の路線が乗り放題区間でした。

北陸本線（長浜駅 - 金沢駅間）
小浜線（敦賀駅 - 青郷駅間）
越美北線（全線）
IRいしかわ鉄道線（全線）
七尾線（津幡駅 - 和倉温泉駅間）
あいの風とやま鉄道線（全線）
城端線（全線）
氷見線（全線）
高山本線（富山駅 - 猪谷駅間）
えちごトキめき鉄道日本海ひすいライン（市振駅 - 直江津駅間）
大糸線（糸魚川駅 - 中土駅間）

これらの区間内であれば、普通列車（新快速・快速含む）の普通車自由席に自由に乗り降りできました。

発売価格と購入方法

発売価格は、大人2,580円、子供1,030円でした。利用日の1ヶ月前から3日前までに購入する必要がある前売り制でした。

北陸周遊乗車券とは？

北陸新幹線の延伸開業に合わせて登場したのが、北陸周遊乗車券です。これは、新幹線eチケットサービス利用者や、首都圏・京阪神圏からの旅行商品利用者向けに販売されたもので、北陸おでかけパスと同一のフリー区間を2日間利用できるというものでした。

利用方法の注意点

北陸おでかけパス、北陸周遊乗車券ともに、利用方法はほぼ同じです。

自由周遊区間内では、普通列車の普通車自由席が利用可能。
指定席や着席整理券が必要な列車に乗車する場合は、別途料金が必要。
グリーン席は利用不可で、乗車券とグリーン料金が別途必要。

惜しまれつつも発売終了

残念ながら、北陸おでかけパスと北陸周遊乗車券は2023年2月に発売終了となりました。長年、北陸地方の観光を支えてきた便利な切符でしたが、時代の流れには逆らえなかったようです。

後継商品「北陸おでかけtabiwaパス」

北陸おでかけパスの発売終了後、2022年11月からは後継商品として「北陸おでかけtabiwaパス」が発売されています。さらに、北陸3県の各エリアを対象とした企画乗車券も登場し、より多様なニーズに対応できるようになりました。

小浜線tabiwaパス（福井県）
越前tabiwaパス（福井県）
金沢加賀tabiwaパス（石川県）
金沢能登tabiwaパス（石川県）
* とやま周遊2dayパス（富山[[県]]）

これらのパスは、それぞれ有効期間が2日間で、エリア内の普通列車普通車自由席が乗り放題です。特急列車を利用する場合は別途料金が必要ですが、エリア内の観光施設での優待サービスや、一部の鉄道・バス路線も利用できるなど、お得な特典が満載です。

2024年には能登半島地震からの復興支援として、利用条件の緩和や特別価格での販売も実施されています。これらのパスを活用して、北陸の魅力を再発見してみてはいかがでしょうか。

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