南充市

南充市（なんじゅうし）

南充市は、中華人民共和国四川省の北東部に位置する地級市です。

地理

南充市は四川盆地の北東部に位置し、東は達州市、西は綿陽市と遂寧市、北は広元市に隣接しています。市域の大部分は丘陵地であり、森林被覆率は25%です。嘉陵江が市域の中心を流れ、升鐘ダムをはじめとする複数のダムが存在します。

歴史

南充市は古代、巴国の領域でした。紀元前314年に秦によって征服され巴郡となり、漢王朝時代には安漢県が置かれました。598年に南充県と改称。1227年には順慶府に昇格しました。中華民国時代の1916年に、この地方の中心が閬中から南充へ移されました。1993年に南充地区が廃止され、地級市である南充市が成立しました。

著名な出身者として、歴史書『三国志』の著者である陳寿、紅軍や八路軍の司令官を務めた朱徳などがいます。

行政区画

南充市は、3つの市轄区、1つの県級市、5つの県を管轄しています。

市轄区:
順慶区
高坪区
嘉陵区
県級市:
閬中市
県:
西充県
南部県
儀隴県
営山県
蓬安県

年表

南充市の成立から現在に至るまでの主な出来事は以下の通りです。

1949年10月1日：川北行署区南充専区が成立。
1950年5月24日：南充県の一部が分立し、地級市の南充市となる。
1952年8月7日：四川省の成立により、四川省南充専区となる。
1952年12月20日：南充市が南充専区に編入。
1993年7月2日：南充地区が地級市の南充市に昇格。

交通

南充市は、以下の交通機関を有しています。

空港：南充高坪空港
鉄道：達成鉄道、蘭渝線
高速道路：滬蓉高速道路、蘭海高速道路、銀昆高速道路、張南高速道路、成巴高速道路、遂西高速道路、西綿高速道路、成南高速公路、南広高速公路、渝南高速公路、繞城高速公路
国道：G212国道、G245国道、G305国道、G318国道
省道：101省道、203省道、204省道
水運：嘉陵江（改修工事により1000トン級船舶の航行が可能）

教育

南充市には、以下の高等教育機関があります。

川北医学院
西南石油大学（南充キャンパス）
西華師範大学
西南交通大学希望学院
南充職業技術学院

名所・旧跡・観光スポット

南充市には、以下の観光名所があります。

閬中古城（国家5A級旅行景区、中国四大古城の一つ）
凌雲山
風水博物館
朱徳故里
巴巴寺

健康・医療

南充市には、以下のような医療機関が存在します。

川北医学院附属医院
四川省広安市人民医院

関連項目

四川料理
四川盆地
成都平原
* 成渝経済区

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