南博 (外交官)

南博（みなみ ひろし）氏は、1959年5月1日生まれの日本の外交官です。東京都出身で、1983年に東京大学法学部第二類を卒業後、外務省に入省しました。その後、1986年にケンブリッジ大学経済学部を卒業、1991年には同大学で経済学修士号を取得しています。

南氏は、外務省入省後、様々な要職を歴任しています。在中華人民共和国日本国[[大使館]]や在英国日本国[[大使館]]での勤務を経て、1998年には外務事務次官秘書官に就任しました。1999年には外務大臣官房総務課首席事務官を務め、2001年には外務省経済局サミット担当企画官、同年には欧州局西欧第二課長に就任しました。

2003年からは国際社会協力部国連行政課長、2004年には同部政策課長を務め、2005年からは在ジュネーブ国際機関日本政府代表部公使（人権・人道担当）として国際的な舞台で活躍しました。2008年には在ロシア日本国[[大使館]]公使（総括担当）として勤務し、2010年には内閣参事官（パッケージ型インフラ海外展開担当）に就任しました。

2012年からは外務省国際協力局参事官（地球規模課題担当）兼NGO担当大使、2014年には同局審議官（地球規模課題担当）兼NGO担当大使を務め、同年には国際連合日本政府代表部大使（次席常駐代表）に就任しました。2016年には同代表部特命全権公使となり、2017年からは駐東ティモール特命全権大使として赴任しました。

2019年には特命全権大使（広報外交担当）に任命され、2020年には国際貿易・経済担当も兼務しました。2021年には国際保健担当も加わり、内閣官房健康・医療戦略室次長、内閣府健康・医療戦略推進事務局健康・医療戦略ディレクター、内閣府グローバルヘルス戦略推進協議会グローバルヘルス戦略有識者タスクフォース構成員としても活躍しました。2022年からは駐オランダ特命全権大使として、現在も外交の最前線で活躍しています。

南氏の同期には、相川一俊（23年EU大使・20年イラン大使）、相星孝一（21年韓国大使・18年イスラエル大使・14年ASEAN大使）、尾池厚之（23年ジュネーブ代表部大使・20年ユネスコ大使）など、多数の著名な外交官がいます。その他の同期には、小笠原一郎、奥山爾朗、片山和之、金杉憲治、杵渕正巳、木村元、新美潤、丸山則夫、水内龍太、水鳥真美、道上尚史、宮原信孝、村林弘文、森健良、山﨑和之、山田滝雄、山本広行、和田充広など、各方面で活躍している人物が名を連ねています。

南博氏は、国際社会における日本のプレゼンス向上に大きく貢献しており、その豊富な経験と知識を活かし、今後の活躍も期待されています。特に、国際協力、広報外交、国際貿易・経済、国際保健といった分野での活動は、国際社会における日本の重要な役割を担っています。

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