山田滝雄

山田滝雄氏の外交官としての軌跡

山田滝雄氏は、1959年9月12日に大阪府で生まれ、日本の外交官として長年にわたり国際舞台で活躍しました。1983年に京都大学法学部を卒業後、外務省に入省し、そのキャリアをスタートさせました。彼はオックスフォード大学にも留学し、哲学、政治学、経済学の修士号を取得しています。

外務省でのキャリア

外務省入省後、山田氏は北東アジア課課長補佐、国際協定課首席事務官、日米安全保障条約課首席事務官などの要職を歴任しました。その後、在英国大使館参事官、南西アジア課長、アジア大洋州局地域政策課長といった役職を経て、2008年には駐インドネシア次席公使に就任しました。

ASEAN大使としての活躍

2010年、山田氏はASEAN（東南アジア諸国連合）担当大使、日本政府代表部大使に任命されました。この役職は、2011年にASEANを重視する日本の外交方針を反映して新設されたもので、山田氏が初代大使を務めました。就任にあたり、彼はASEANと日本の緊密な経済関係を強調し、域内のインフラ整備への積極的な関与を表明しました。

その後の要職

2012年、外務省国際情報統括官付参事官、危機管理担当兼国際情報統括官付兼領事局参事官、危機管理担当兼総合外交政策局兼領事局参事官などを歴任しました。その後、大臣官房参事官（危機管理担当）兼総合外交政策局参事官（大使）に就任し、アジア大洋州局南東アジア部参事官も兼務しました。2014年には外務省アジア大洋州局南部アジア部長に就任し、2015年からは外務省国際協力局長を務めました。

ユネスコ大使、そしてベトナム大使へ

2017年、山田氏は国連教育科学文化機関（ユネスコ）代表部大使に任命され、国際文化交流や教育分野での日本の立場を代表しました。そして2020年からは駐ベトナム特命全権大使として、日本とベトナム間の外交関係強化に尽力しました。

退官

2024年、山田氏は依願免職により外交官としてのキャリアを終えました。

同期入省の外交官

山田氏と同期には、以下のような著名な外交官がいます。

相川一俊（EU大使、イラン大使）
相星孝一（韓国大使、イスラエル大使、ASEAN大使）
尾池厚之（ジュネーブ代表部大使、ユネスコ大使）
小笠原一郎（軍縮会議大使、マダガスカル大使）
奥山爾朗（ヨルダン大使）
片山和之（日本台湾交流協会台北事務所長、ペルー大使）
金杉憲治（中国大使）
杵渕正巳（ボスニアヘルツェビナ大使、東ティモール大使）
木村元（モザンビーク大使）
新美潤（OECD大使）
丸山則夫（アイルランド大使）
水内龍太（オーストリア大使、ザンビア大使）
水鳥真美（国連事務総長特別代表）
道上尚史（ブルガリア大使、ミクロネシア連邦大使）
南博（オランダ大使）
宮原信孝（笹川平和財団研究員）
村林弘文（在ヒューストン日本国総領事）
森健良（外務事務次官）
山﨑和之（国連[[大使]]）
山本広行（ベラルーシ大使、トルクメニスタン大使）
* 和田充広（パキスタン大使）



山田滝雄氏は、その幅広い経験と国際的な視野をもって、日本の外交に大きく貢献した人物と言えるでしょう。

もう一度検索